2024年04月19日( 金 )

【コロナに負けない(5)】焼酎の世界ブランド化に向けクラウドファンディング活用

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 「和酒を世界に広める」との思いで創業した酒商菅原。創業3年弱ながら日本産ワインの販売業者として地位を確立している。そして今注力しているのが麹発酵による焼酎「麹ウイスキー」の普及だ。昨年福岡で開催されたG20レセプションに公式出品し、各国参加者から問い合わせが殺到した。ただし、熟成期間や生産量の課題により大量生産が不可能な商品。

 同社は安定供給できる商品開発に力を注ぎ元サントリー白州蒸溜所製造技師長の三鍋昌春博士監修の下、「菅原水鏡」シリーズ5種類の販売にこぎ着けた。当初、卸売や海外向け代理店を販路とする方針だったが、新型コロナウイルス問題が発生。軌道修正を余儀なくされた。見出したのがクラウドファンディングの立ち上げだ。

菅原水鏡
土師 正記 氏

 同社はもともとFacebookやInstagram、ハッシュタグつきのブログなど創業期からSNSを積極的に活用してきた。今回もお世話になった焼酎業界の世界ブランド化の応援者づくりの思いも込めプロジェクトを立ち上げた。多くの共感・反響に代表の土師正記氏は手応えを感じる一方で、「小売の在り方が変わる」と感じている。「これまでITを億劫と感じていた多くの人たちがネット購買の利便性を経験する。IT活用による消費活動の習慣化が加速していく」と見通す。そのとき焼酎の世界ブランド化が実現されていることになる。


<INFORMATION>
(株)酒商菅原
所在地:福岡市中央区渡辺通5-24-30
営業時間:午前10時30分~午後7時まで
定休日:火曜日
TEL:092-712-2366
http://sakasyo-sugawara.jp/
プロジェクトサイト
https://www.makuake.com/project/sugawara_suikyo/

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