2024年04月25日( 木 )

大手製糖3社が経営統合・資本業務提携へ協議~過去最大規模の業界再編に

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 製糖業界最大手の三井製糖(株)と大日本明治製糖(株)の経営統合および日本甜菜製糖(株)との資本業務提携に向けた協議が開始された。

 3社は製糖業界の草分け的存在だが、昨今の人口減少や甘味需要の多様化、TPP など海外各国との経済連携協定の進展により、国際的な競争による厳しさが増していることを背景に、事業基盤のさらなる強化が課題となっているといい、これまで培ってきた生産技術、品質やコスト管理手法、物流・原料調達をはじめとする広範な経営ノウハウを結集し、安定的国内供給体制の基盤を一層強固にすると同時に、国際競争力を強化して企業としての成長を図るとしている。

 三井製糖と大日本明治製糖の統合については委員会を設置し、三井製糖を親会社に、大日本明治製糖が完全子会社とする株式交換を行うとし、9月に統合について最終契約を締結し、10月に両社の臨時株主総会を開催。来年4月に経営統合する予定。日本甜菜製糖の資本業務提携については、3社で協議し、別途合意する時期に実施の予定。直近の3社の業績は、 三井製糖が売上高1,052億7,400万円、大日本明治製糖が334億4,600万円、日本甜菜製糖が579億9,700万円。今回の経営統合・資本業務提携が予定通り進めば、製糖業界で過去最大規模の業界再編となる。

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