2024年03月29日( 金 )

【コロナに負けた!(2)】社会・ビジネスのあり方が変わる

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飲食業界復活は年末、コロナの影響で中食・内食が拡大傾向

 最近は昼食をとるのも一苦労で、中洲5丁目の飲食店を廻っても「カレーハウスCoCo壱番屋」など数軒しか開いておらず、開いている店は1/3程度。そして大半がテイクアウトの店である。

 夜になるとさらにひどく、1割ほどしか営業していない。14日(火)、一杯飲んで帰ろうとしたのだが、中洲5丁目には開いている飲食店がない。先日は、ある居酒屋の店長から「連休明け5月10日まで店を閉めます」との電話があった。

 「ホテルオークラ福岡」周辺の下川端、綱場町を歩くが、ことごとく閉店状態。「この店は開いているだろう」と思い、あるイタリアンのお店に行ったが、休業していた。おそらくこの店は再開不能だと思われる。結局、ホテルオークラのクラブラウンジで簡単な食事をして帰宅したが、オーダーストップが19時半、閉店が20時だったため、味合う暇もないまま退店を余儀なくされた。下川端界隈には15軒ほど行きつけの店があるが、そのうち6軒は営業再開できないだろう。その中で唯一、繁盛しているお店の写真を添付する。

 コロナの影響で中食(惣菜や弁当などを買って帰り、家で食べること)や内食(家で素材から調理したものを食べること)が拡大傾向にある。家庭で食事をとる機会が増えたことで、夫がストレスをためて妻に暴力を振るい、それが離婚につながるケースが最近増えてきたと聞く。

航空会社「最強1社」へ、JR各社が元の国鉄に戻る可能性は

 「コロナ恐慌革命」を経て社会・ビジネスの仕組みが変わり、オンライン会議、オンラインビジネスが主流となる。全国20カ所に営業所を構える企業の社長がため息をつく。この会社では、毎月40名のセールス統括部長たちを福岡本社に集合させているが、今月になって初めてオンライン会議を行った。この社長は「今まで何をやってきたのだ」と虚しさがこみ上げてきたという。「別に一同が会して会議をやる必要はなかった。全員集まるのは年に1回でいい。そうすることで交通費の節約にもなる」と語る同社長。この発言は航空各社にとってはコロナ恐慌に匹敵する恐ろしさだろう。

 先週、友人の経営者が羽田~宇部空港を往復した。行きの搭乗客は4名、帰りは25名だったとか。現在の搭乗者の少なさは理解できる。しかし、オンライン会議、オンラインビジネスが主流となれば、ビジネス客の減少に拍車がかかるだろう。

 ANAの社長は「人口3億人超のアメリカには航空会社が3社ある。日本の人口は1億人を超える程度。1社でこと済むのではないか」と言っている。「負け犬根性丸出し」の発言である。「永久に商売繁盛」だとみられていた航空会社の基盤が揺れるとは想像もしなかった。

 JR東日本、JR東海、JR西日本は「最強企業3社」と目されてきた。現在の「空気を運んでいる状態」というべき惨状は致し方ない。しかし、ビジネス移動のかたちが根本から変われば本業=旅客売上減となり、3社合併(昔の国鉄)となる可能性が高まってくる。

 

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