建築内製化、M&A、東京進出 売上倍増を見込むGLCの戦略とは(後)
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(株)グッドライフカンパニー 代表取締役社長 高村 隼人 氏
「いい住まいの提供を通じ、人々の暮らしを良くする」ことをテーマに、主に投資用賃貸マンションの企画・開発などを手がけている(株)グッドライフカンパニー。2018年12月に東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)への上場をはたしたほか、M&Aや新拠点進出など、新たな展開を次々と打ち出している同社の高村隼人社長に話を聞いた。(聞き手:永上 隼人)
「コスパ悪い」東京進出の狙い
――中期ビジョンのなかで、IoTマンション「CLOUD LIBTH」も発表されました。
高村 隼人氏(以下、高村) 「CLOUD LIBTH」は、“スマホ1つで快適な住まいを提供したい”という思いで、宣言的に打ち出したものです。IoTを活用することで、利便性やセキュリティ面などの住まいに関するさまざまな課題を解決し、入居者により快適な生活を送ってもらえるようにすることで、賃貸マンションとしてのバリューを上げていく。現在はまだ、入居者アプリや電子キーなどをテスト的にやっている段階です。――昨年7月の沖縄に続いて、今年6月には東京に進出される予定ですが、その狙いは?
高村 東京は、テナント料や人件費は高いですし、競合他社も多く、はっきりいって、進出にあたってのコストパフォーマンスはすごく悪い。では、なぜ進出するかというと、経済規模、そして人です。優秀な人材が首都に集まる傾向にあるのは世界共通ですし、確率論でいえば、日本の優秀な知能は多くが東京に集まっているといえます。そうした環境下で激しく切磋琢磨することで、新たな優秀な人材、サービスなども生まれやすいと思いますし、当社の成長も加速するのではないかと期待しています。もちろん、マンション開発も行いますが、一番の狙いはすでに述べたような環境です。
おかげさまで当社は設立以降、11期連続で増収増益を達成しました。今期(20年12月期)は、創業の地である熊本・水前寺で過去最大級100世帯を超えるプロジェクトを手がけるなど、1プロジェクトあたりの事業費拡大や、建築内製化にともなう自社施工件数の増加で、売上高はほぼ倍増を見込んでいます。今後も東京進出などを契機に、さらに成長を加速させていきたいと考えています。(了)
【坂田 憲治】<プロフィール>
高村 隼人(たかむら・はやと)
1979年9月生まれ。2008年6月に(株)水前寺不動産を設立し、代表取締役に就任。10年11月に(株)熊本不動産、14年12月に(株)グッドライフカンパニーへと社名を変更し、17年11月に本社を福岡市に移転。18年12月に東京証券取引所JASDAQ市場へ上場。<Company Information>
代 表:高村 隼人
所在地:福岡市博多区博多駅前2-17-8
設 立:2008年6月
資本金:3億2,322万円
売上高:(19/12連結)45億6,837万円
U R L:https://www.goodlife-c.co.jp【(株)グッドライフ建設 取締役社長 平井 俊悟 氏】
グッドライフ建設では、私がこれまで培ってきた経験やノウハウが活かせるうえ、本当にやりたかったことを任せてもらえているので、非常にやりがいを感じています。施工の品質面を向上させていくのはもちろんのこと、利益の適正化を図っていくという自身の役割をしっかりとはたしていきます。法人名
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