2024年04月24日( 水 )

「6・4」天安門事件31周年 香港は追悼集会が禁止に

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ

 6月4日で1989年の天安門事件から31周年を迎える。中国では事実上、同事件に関する活動は禁止されているが、香港で翌1990年以降毎年6月4日に追悼活動が行われてきた。香港島中心部のヴィクトリア公園でのろうそく集会には毎年数万~数十万の参加者が集まっていた。しかし、香港政府は、今年は新型コロナウイルスの感染を防ぐためという理由で追悼集会を禁止した。これは初めてのことである。

 昨年から大規模なデモが続いていることから、新型コロナウイルスに関係なく、香港政府は追悼集会を禁止するのではないかとみられてきた。中国にとって、昨年の逃亡犯条例、今般の国家安全法導入をめぐり香港住民の不満が高まっているなかで、6月4日の天安門事件への追悼集会が国家安全法反対の集会に変わることは警戒していたはずだ。

 毎年集会を主催している民主派は、代替イベントをネット上、各地の複数の広場、教会などで企画している。香港政府は9名以上が集まることを禁止しているが、それでは8名以下集まるのは問題ないだろうということで、ヴィクトリア公園での集会も予定されている。他にも独自で香港、台湾で呼びかけが行われており、フェイスブック、インスタグラム、ツイッターでハッシュタグ「#6431truth」で検索すると見ることができる。

【茅野 雅弘】

関連記事