朝倉市係長を逮捕　九州豪雨復旧工事で贈収賄疑い

　福岡県警は14日、福岡県朝倉市が2019年4月下旬頃発注した、「平成29年7月九州北部豪雨」の災害復旧工事にともなう障害物除去事業に関し、事業費用を増額するなど有利かつ便宜を図った見返りに、現金100万円を受け取ったとして、朝倉市都市計画課建築係長、鎌田好輝容疑者（49）―同市秋月―を収賄容疑で、久留米市の九州防水（株）の役員・統括部長、山口慎二容疑者（49）―福岡市博多区―を贈賄容疑で逮捕した。

　県警は、本日15日、朝倉市役所の本庁舎および環境課などを家宅捜索している。

　林裕二・朝倉市長は14日、市役所で記者会見を行い、「今後、捜査に協力し、その過程のなかで事実を確認し、厳正に対処してまいりたい。行政への不信を招きましたことは、私自身としても残念でなりません。市民の皆さまの信用と信頼を得られるように、職員の綱紀粛清の徹底に努めていく所存」とコメントした。

【内山　義之】