2024年04月16日( 火 )

留学生で延命している私立大学

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 インターンシップの単位認定を導入した大学の学生らは、インターンシップに熱心に参加するようになった。インターンシップで熱心に勉強している留学生に、「授業料はいくらかかりますか」と尋ねると、「インターンシップで多くの単位を取得するほど、授業料は安くなり、完全に単位を取り終えると授業料がゼロになるため、経済的負担が軽くなります」と返事があった。

 そこで思い出したことだが、留学生には1人あたり60万円の補助金が支給されているのだ。そのため、留学生を受け入れる大学はこの補助金の支給を受けて、しっかり単位を取得する学生には授業料を安くするという取り決めになっている。

 この留学生は、「全学生数のうち、35%が留学生だろう」と証言する。私立大学の経営は、留学生への依存がなければ、すでに以前から成立しなくなっている。福岡市の私立大学のうち留学生に頼ることなく生き残ることができるのは、福岡大学、西南学院大学、福岡工業大学の3校のみであろう。公立大学の行く末も、同じように多難である。

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