2024年04月25日( 木 )

【抗ウイルス物質松かさリグニン(2)】インフルエンザに対する驚くべき効果~サイトカインストームも防ぐ(2)

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ

アトピアクリニック院長 稲葉 葉一 氏

 DEVNET INTERNATIONAL ASSOCIATIONより、極めて強い抗ウイルス作用を持つ物質「松かさリグニン」に関する稲葉氏の論考を提供していただいたので、掲載する。


コロナウイルスに対する抗ウイルス薬と松かさリグニンとの比較

アトピアクリニック院長 稲葉 葉一 氏

 抗ウイルス薬にはアビガン(インフルエンザ)、レムデシビル(エボラ出血熱)、カレトラ(エイズ)がありますが、すべての薬剤が(1)新型コロナウイルスに対しての効果は不明で、(2)ウイルスが自分自身を複製する(ウイルスが増える)過程でそれを阻止するため、ウイルスが標的細胞に感染して初めて効果を発揮します。

 一方で、松かさリグニンは、(1)すべてのウイルスに対して効果を発揮できる可能性が高く(守備範囲が非常に広い)、(2)ウイルスが標的細胞に感染する前にウイルスを直接吸着・不活化するため、ホストのウイルス感染を予防できる可能性があり、もしホストが感染しても重症化する率は低いと推測できます。

 サイトカインストームは生体の防御免疫機能の過剰反応で、ウイルス感染細胞数がある程度まで増えないと起こりにくいと考えられますが、松かさリグニンは、ウイルスが標的細胞に感染する過程を阻止するため、ホストが感染してもウイルス感染細胞が増えにくく、従ってサイトカインストームが起こる可能性が低くなると考えられます。

 「サイトカインストーム」は、わかりやすくいうと、微小異物の侵入をキャッチした免疫細胞が、異常なほどに過剰に反応し、サイトカイン(生理活性物質)を大量に放出し、それが身体の臓器にまで大きなダメージを与える現象のことで、最悪の場合、臓器不全により死に至らしめます。

 また松かさリグニンは、血液中のウイルスも直接吸着・不活化するため、血管壁障害やそれにともなう血栓形成が起こりにくいと考えられ、結果として脳梗塞や脳出血などが起こる確率が低くなると推測できます。

 たとえワクチンが開発されたとしても、医療従事者にわたるまでに1年前後かかるでしょうから、一般の方に行き届くころには新型コロナウイルス感染症は収束しているはずです。これは数年前に豚インフルエンザが流行しかけたときにも見られた現象です。つまり、ワクチンは間に合わないものとして期待しない方が賢明です。

 以下はリグニンの抗インフルエンザウイルス効果を説明した資料です(資料提供:(特非)日本サプリメント臨床研究会代表理事・長谷川秀夫氏)。

(1)リグニン(植物性IgA)はインフルエンザウイルスに直接結合し、 その感染性を消失させる

 図1のAは、インフルエンザウイルス非存在下、すなわちリグニン(植物性 IgA )のみをショ糖濃度勾配遠心にかけた場合のヒストグラムを示したものである。

 横軸はショ糖濃度勾配画分を、縦軸は放射能を示す。リグニンが、もっともショ糖密度の低い最上層画分に浮上したことを見て取れる。一方で、図1の B は、インフルエンザウイルス存在下でリグニンをショ糖濃度勾配遠心にかけた場合のヒストグラムを示す。今度はリグニン のみの場合と異なり、リグニンがウイルス蛋白の存在するショ糖密度画分に降下したことが見て取れる。

 つまりこのことは、リグニンがウイルス蛋白と結合したために、ウイルス蛋白と同じショ糖密度画分に集積したことを意味する。この試験結果から、リグニンがインフルエンザウイルスと容易に
結合することが明らかとなった。

 ウイルスは宿主細胞に感染し、宿主細胞を借宿として、その細胞内で自身の遺伝子を増幅し、無数の娘ウイルスとなって宿主細胞から旅立つ。その結果として、宿主細胞は死滅させられる。

(つづく)

(2)-(1)
(2)-(3)

関連記事