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2020年09月04日 15:54

新型コロナワクチンの開発に成功したと豪語するプーチン大統領と世界の反応(前)

 NetIB-Newsでは、「未来トレンド分析シリーズ」の連載でもお馴染みの国際政治経済学者の浜田和幸氏のメルマガ「浜田和幸の世界最新トレンドとビジネスチャンス」から、一部を抜粋して紹介する。今回は、2020年9月4日付の記事を紹介する。


 このところ世界中で新型コロナウィルス(COVID-19)の感染拡大が続き、その数はすでに2,500万人に達した。死者もうなぎ上りで、まもなく100万人を突破しそうな勢いである。とはいえ、感染者の数を誤って130万人も余計にカウントしていたイギリスの健康保健省や死因を新型コロナウィルスと報告したにも係わらず「94%が別の原因であった」ことを認めたアメリカのCDC(疾病対策センター)の不正確な事例が相次いで発覚するようにもなっており、戸惑うことも多い。

 一体全体、どこまで各国政府の発表するデータを信じてよいものか。やたらと不安感を煽り、ワクチンの開発と接種を急がせるための「製薬メーカーの陰謀ではないか」といった声まで出始めている。とはいえ、日本でも世界の多くの国々でも、感染に歯止めがかかっていないことは否定のしようがない事実だ。

 いずれにせよ、一刻も早く治療薬やワクチンの開発が求められている状況には変わりがないだろう。そのため、アメリカを筆頭に日本、中国、台湾、ベトナム、キューバなど各国の研究者や100社近い製薬メーカーが開発レースでしのぎを削っているわけだ。

 そんな中、ロシアのプーチン大統領が世界に先駆けてコロナ用のワクチン「スプートニクV」を完成させたという記者会見を行った。8月上旬のことである。実は、ロシアはアメリカ、ブラジル、インドについで世界で4番目に多い、感染者数100万人を抱えている。プーチン大統領とすれば、国内的な不安感を払しょくしなければ、政権の維持にも暗雲が立ち込めるとの危機感にさいなまされているに違いない。

 そうでなくとも、地方経済の落ち込みが深刻で、ロシアではこのところ反プーチン運動が加速する傾向を見せている。その反プーチン政治活動の中心人物が地方空港の待合で毒を盛られたとの疑いが出ているが、過去にも似たような毒殺や未遂事件が頻発するロシアである。

 国民の間に広がるアンチ・プーチンの動きをけん制するためにも、プーチン大統領とすれば「世界発のワクチンを希望者全員に提供する」との前向きなメッセージが必要だったのではないか。記者会見に臨んだプーチン大統領は自信満々で、「自分の娘にもこのワクチンを投与した。1回目の投与直後に少し熱が出たが、翌日に2回目の投与を行うと平温に戻った。安全性には問題なさそうだ。これから増産体制に入り、10月から医療関係者や学校の先生たちに優先的に投与したい。年明けには希望する国民全員に提供できるだろう」と「世界初の快挙」に力を込めた。

※続きは9月4日のメルマガ版「新型コロナワクチンの開発に成功したと豪語するプーチン大統領と世界の反応(前編)」で。


著者:浜田和幸
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