2022年08月18日( 木 )
by データ・マックス

シャープ「プラズマクラスター」とパナソニック「ナノイー」 コロナ禍で過熱するイオン式の空気清浄機バトル!

 シャープは9月7日、同社の独自技術であるプラズマクラスターに空気中に浮遊する新型コロナウイルスの数を減少させる効果があると発表した。プラズマクラスターは、プラズマ放電によって人工的にイオンを発生させる技術で、「新型コロナウイルス」にプラズマクラスターイオンを約30秒照射したところ、ウイルス粒子の数が91.3%減少したという。

 シャープは9月4日にプラズマクラスターを搭載した空気清浄機の新機種を発売したばかりで、新機種の販売拡大のための発表ともいえなくもないが、実証実験を実施した長崎大学感染症共同研究拠点の安田二朗教授は「今回、プラズマクラスター技術が空気中に浮遊した状態の新型コロナウイルスを不活化することが実証されたことで、一般家庭だけでなく医療機関などの実空間で抗ウイルス効果を発揮する可能性があると期待されます」と述べている。

 一方、パナソニックの「ナノイー」は、空気中の水分に高電圧を加えることで生成されるナノサイズの微粒子イオンを発生させる技術で、シャープのプラズマクラスター同様、放出されたイオンによって、部屋に浮遊している細菌、ウイルスの不活性化や消臭効果があるとされている。

 9月末にも新機種の発売が噂されるパナソニック「ナノイー」空気清浄機。水と塩タブレットで次亜塩素酸を生成し、放出する「ジアイーノ」も、一時、中国からの部品供給が途絶えて品薄となっていたものの、供給体制も整い10月から新機種が投入されるという。

 空気清浄機は医療機器ではないため、機種ごとに新型コロナウイルスに対する効果効能を謳うことはできないが、換気設備と同様にコロナ対策補助金の対象設備になっている。すでにホテルやクリニックなどでは、イオン式空気清浄機の導入をコロナ対策のアピールポイントとしている事業所も増えてきた。

 家庭はもとより、ホテルの室内、カラオケボックスの室内、飲食店の個室など、効果の程度を測定することは難しいが、浮遊するウイルスの飛沫感染防止策として、目に見えるその場所にイオン式空気清浄機が存在することは、目に見えぬ安心感につながることだろう。

 

【TMS】

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