2022年08月18日( 木 )
by データ・マックス

アビスパ、貴重な勝ち点で昇格に大きく前進 岡山1-1福岡

 サッカーJ2リーグのアビスパ福岡は2日、アウェーの香川県丸亀市・Pikaraスタジアムでファジアーノ岡山と第38節の試合を行った。

 快勝したホーム大宮戦から中2日。加えて岡山のホームスタジアムであるシティライトスタジアムが芝の張り替えで使用できないため、香川県丸亀市での開催となった。シーズン終盤で選手・スタッフともに疲労が蓄積しているなか、厳しいスケジュールも大きな敵となって立ちはだかる。

 アビスパの先発メンバーには、GKセランテス、FWフアンマデルガド、MF前寛之、DFエミルサロモンソンらが名を連ねる。FW遠野大弥、MF増山朝陽らはベンチスタートだが、久しぶりの先発出場となるDFカルロスグティエレス、MF重廣卓也、MF田辺草民らの奮起が期待される。

 立ち上がり、岡山はテクニックと強さのあるMFパウリーニョからFWイヨンジェ、FW赤嶺真吾の2トップへボールを集めてゴールに迫る。福岡は前線からプレスを仕掛け、岡山の自由を奪う守備で対抗。ときおり鋭いカウンターで岡山ゴールを脅かすが、プレーの精度を欠きゴールには至らない。前半のシュート本数は岡山が5本に対して福岡は1本と差がついたが、戦況としては互角のまま前半を終えた。

 ゲームが動き出したのは後半開始すぐ。53分、FW山岸祐也が左サイドを突破し、右足アウトサイドを使った鋭いグラウンダークロスをゴール前に送ると、待っていたのは前節のヒーロー・FWフアンマ。そのままシュートにいくかと思われたが、フアンマは冷静だった。走りこんできたMF重廣を確認すると丁寧にパスを送り、すかさず右足を合わせた重廣がシュート。ボールは岡山DFの股間を抜くファインゴールとなった。ペナルティエリア内でつないだ華麗なパスワークは、重廣のアビスパ移籍後初ゴールとなって結実した。

 しかし現実は非情。そのわずか3分後、岡山はコーナーキックからこぼれたボールをMF齋藤和樹がボレーシュート。これはGKセランテスが右腕1本で弾くが、そこに詰めていたFWイヨンジェがダイレクトヘッドで叩き込み、同点となった。

 ここからは攻め合いになる。勝ち点3がどうしても欲しいアビスパ、ホーム最終戦を勝って終わりたい岡山はともに激しくゴールに迫るが、どうしても後1本がつながらない。30分早く試合が始まっていた京都-長崎戦では長崎が敗れたため、勝てば3位長崎との勝ち点差を6にできるアビスパだが、DFカルロスグティエレスのヘディングシュートはわずかに枠の上、FW山岸のシュートはGK正面に飛んでしまう。

 FWフアンマは労を惜しまずサイドを走ってボールを運ぶが、チャンスにはつながらない。途中投入のFW遠野大弥、FW城後寿、MF増山朝陽らも持ち味を出して前へ前へと突き進むが、岡山の身体を張ったディフェンスをどうしても崩すことができない。

 試合終盤にはコーナーキックを連続して獲得し、DFエミルサロモンソンからのクロスに期待がかかるが、疲労からか精度を欠いてしまいゴールにはつながらない。4分あったアディショナルタイムでも決定的なチャンスはつかめず、そのまま引き分けで試合終了となった。

 ほかの会場では徳島が北九州を4-1で下し、勝ち点3を積み上げた。この結果、首位徳島は勝ち点80、2位アビスパ74、3位長崎70となった。

 試合後、長谷部茂利監督が「残り4試合、自分たちができることを100%やることが必要」と語ったように、ここまで2位につけている選手たちの力は本物。持てる能力を100%発揮すれば結果はついてくるのは間違いなく、またそれを引き出す長谷部監督の手腕もたしかだ。

 残り4試合のうち3試合をホーム・ベスト電器スタジアムで戦うアビスパ。サポーターからの後押しがあれば、必ずJ1昇格、そしてJ2優勝という結果に手をかけることができる。次節は12月6日、日曜日のツエーゲン金沢戦。ぜひ、現地に足を運び、スタンドから選手たちに応援を送ってほしい。

【深水 央】

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