2022年08月13日( 土 )
by データ・マックス

自然免疫力を高め、万病に立ち向かう生き方を!(1)

医学博士・統合医療医師
(ホリスティッククリニック銀座 院長)
小林 常雄 氏

 最近では、多くの新聞、雑誌に「免疫力」という文言が躍るようになった。コロナ騒動で、多くの人々が「自分の身体は自分で守る(自己治癒力)」の大切さに気づきはじめたためだ。加えて、コロナ騒動が去っても、第2、第3のパンデミック、エンデミックが人類を襲うことも間違いない。
国立がん研究センター、京大、東大などで約40年の研究実績があり、2万2,000人を超える、がんの予知・予防を行ってきた小林常雄 医学博士・統合医療医師(ホリスティッククリニック銀座 院長)は、「がんを治すことより大切なのは、“免疫力”を高め、がんにかからないようにすること」と喝破する。

対策チームは「感染症」と「公衆衛生」でバランス良く構成すべき

 ――新型コロナウイルス騒動をどのように見ておられますか。

医学博士・統合医療医師 小林 常雄 氏
医学博士・統合医療医師 小林 常雄 氏

 小林 現在、新型コロナウイルスの感染者は世界で5922.6万人、死亡者は139.7万人です(ジョンズホプキンズ大学11月23日集計)。感染者数がもっとも多い米国では、感染者数が1日あたり15万人以上も増加する日が続いており、収束への道筋は見えてきません。英国、イタリア、フランスなど欧州でも、感染拡大が続いています。

 私は新型コロナウイルスの感染拡大について、医師として2つのことに注目しています。

 1つ目は、各国政府の対策チームの問題です。このチームは本来、「感染症(ウイルス)の専門家」と「公衆衛生の専門家」をバランス良く構成し、お互いに切磋琢磨して、対策に当たらなければなりません。

 しかし、日本もそうですが各国でアンバランスになっています。私はこの問題を解決するには、感染症の専門家が中心となり、公衆衛生の専門家がサポートすることが正解ではないか、と考えています。台湾における新型コロナ封じ込め成功の陰には、指揮官である陳時中・衛生福利部長を国家戦略に基づき後方支援した、疫学の専門家である陳建仁副総統(ジョンズホプキンズ大学で博士号取得)の存在がありました。

 手洗いをしたり、マスクをしたりすること、「3密」を避け、「ソーシャルディスタンス」で感染を防ぐことはたしかに大切です。しかし、一般的に売られているマスクの穴を1m四方に例えるとすると、インフルエンザのウイルスは野球のボールより小さく、コロナウイルスはピンポン玉よりはるかに小さいのです。つまり、どのような生活をしていても感染を避けることはできないのです。風邪と同様です。自分の免疫力を高めておくことが得策であり、「唯一の策」です。

 さらに、「温泉」は免疫力を高めるために、大きな効果があることがわかっており、イギリス、フランス、ドイツなどでは、「温泉療法」が保険で認められています。しかし、現在は「3密」の壁に阻まれ、行くことができないというアンバランスも起こっています。

 小林 2つ目は、新型コロナウイルスは4種類あると言われていることです。欧米のG型、日本のK型、そして、中国のS型とR型です。それぞれの型の違いが、世界各国の感染者数と連動していると考えられています。

 日本政府が8月に、英国の大手製薬会社であるアストラゼネカ社と「日本国内における新型コロナウイルスワクチンAZD1222の供給に向けて」の基本合意に達したとの報道がありました。アストラゼネカ社はオックスフォード大学と共同で開発している新型コロナウイルスワクチンの臨床試験(治験)で、平均70%の有効性が認められたと発表しています。英国とブラジルで2組の大規模な治験を実施し、世界で治験が進んでいるといわれています。

 しかし、私は基本的に欧米のG型のウイルスを基に開発されたワクチンが、K型の日本人に効くかどうかについては、少し疑問をもっています。さらに、副作用のことも懸念しています。

 新型コロナウイルスには、エイズウイルスが混じっていることをインド、フランスなど複数の著名な科学者が公表しています。エイズウイルスは変異するため、ワクチンをつくりづらいウイルスなのです。集団免疫で感染収束を狙うのは、大切な手法の1つですが、今よりも地に足のついた、正しい方法で行われるべきではないかと感じています。

(つづく)

【金木 亮憲】


<PROFILE>
小林 常雄 氏
(こばやし・つねお)
 1944年鳥取生まれ。69年鳥取大学医学部卒業後、国立がん研究センター内地留学、72年~74年京都大学大学院、79年東京大学大学院卒業。京都大学と東京大学の大学院で生化学を中心としたがんの基礎研究を行い、東京大学で博士号を取得。79年以後、一心総合病院副院長、京北病院院長IMHCクリニック院長を歴任。2015年12月より美浜ホームクリニック・国際がん再発予知・予防センター長を務める。
 NHK(ETV)放映の「人間はなぜ治るのか?第2回癌からの生還」治療ルポが大きな反響を呼んだ。16年9月アメリカ総合医療学会で招待講演、「生涯賞」を受賞。
 著書として、『ついにわかった癌予防の実際』(主婦の友社)、『癌、温熱治療の科学』(東洋医学舎)、『告知してこそがんは治る』(現代書林)、『ガン病棟7割生還』(トクマブックス新書)、『ガンを消す自己治癒力』(同文書院)、『健康情報革命 ボケ、ガン常識を覆せ』(イーブック新書)、『免疫力を高めるコツ50』(同文書院)、『がんの正体がわかった!』(創藝社)ほか多数。

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