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2021年01月14日 11:54

12月のM&Aは78件、前年と並び過去10年で最多~ストライク調べ

 M&A仲介・ストライク(東証一部)は、2020年12月のM&A動向(※)を集計した。M&A件数は前年同月と同じ78件となり、12月として過去10年で最多だった19年に並んだ。11月(81件)比では3件減った。取引金額は2,628億円(前年同月は2兆1,691億円)だった。M&A件数は8月から11月まで4カ月連続で前年を下回っていたものの、この間も件数自体は大きく落ち込むことはなかった。

※:適時開示ベース、グループ内再編は除く

 金額首位はソニー。米通信大手AT&T傘下でアニメ配信事業「クランチロール」を運営するイレーション・ホールディングスを1,222億円で買収する案件で、エンターテインメント事業の成長の加速を狙っている。これを含めて取引金額100億円超の大型M&Aはオリンパス、日本精工などいずれも海外案件ながら6件あり、昨年は11月の9件、2月の8件につぐ3番目の件数となった。10億円超は19件で、2月の23件、11月の21件に続いた。

 業種別で目立ったのは物流関連。トナミホールディングス、SBSホールディングス、日本山村硝子の3社が倉庫・運輸会社の買収に動いた。このうちSBSは電子商取引の進展にともなう物流需要の拡大に対応し、72億円を投じて東京臨海部に大型倉庫をもつ東洋運輸倉庫(東京都港区)を傘下に取り込む。

 また、経営再建中のRIZAPグループはワンダーコーポレーション(映像・音楽ソフト販売)、HaPiNS(インテリア・生活雑貨)、ジーンズメイト(衣料品販売)の上場3子会社を21年4月に経営統合することを決定。このほか印刷子会社2社の売却にも踏み切った。

 ソフトバンクグループ(SBG)は傘下の米ロボットメーカー、ボストン・ダイナミクスを韓国の現代自動車に売却することを決めた。売却金額は非公表ながら、ボストン・ダイナミクスの株式価値は総額11億ドル(約1,144億円)としている。SBGは18年にGoogleの親会社アルファベットから同社を買収していた。

 12月の取引金額上位の案件は以下の通り。

 12月の九州・沖縄地域のM&Aは 1件にとどまった。LITALICOが福祉事業所向け請求支援ソフト提供の福祉ソフト(長崎県佐世保市)を子会社化すると発表した案件で、取引金額は10億5,000万円。

 福祉ソフトは障害福祉施設で導入数トップを誇る公費請求支援ソフト「かんたん請求ソフト」のほか、介護福祉施設向けにも同種の「かんたん介護ソフト」をもち、いずれもSaaS(サービスとしてのソフトウェア)として展開している。LITALICOは障がい者の就労支援サービスを主力とする。福祉ソフトを傘下に取り込むことで、福祉関連の経営支援サービスを強化する。

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