2024年03月19日( 火 )

細部まで丁寧に企画された戸建賃貸、福岡市南区に2月完成

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mihiro345

mihiro345(福岡市南区屋形原)

 2月、白で統一されたデザインが目を引く賃貸用の2階建戸建住宅「mihiro345(みひろさんしーご)」が、福岡市南区屋形原で完成した。外壁はベージュがかった白色のガルバリウム鋼鈑、サッシや軒天、玄関扉など一部を除き、すべて白色で統一されている。周辺は閑静な住宅街で、郊外の町並みよろしく一般的な戸建住宅が建ち並んでいる。

 完成前の2020年11月から入居者募集を開始していたが、完成後1カ月を待たずに申し込みベースで満室となった。約400坪という敷地の広さを生かし、共同住宅ではなく独立した戸建住宅11戸および駐車場12区画の開放的な物件だ。企画を担当した(株)ビーロット(東証一部)福岡支社長・江崎憲太郎氏は、「遊休地の有効活用プロジェクトとして取り組ませていただきました。賃貸住宅でありながら、ユニットバスやキッチンなどの設備やドア、階段などの建具、外壁などの建材まで細部にわたってコンサルティングさせていただいております。また、賃貸管理も当社が受託しておりますが、想定より早く入居が進んでいることを嬉しく思っております」と話す。

 周辺エリアは賃貸物件の供給が少ないものの、mihiro345の設定賃料は決して安いものではない。それでも短期間で入居が進んだ理由は、前述の通り、優れた「デザイン」「設備」だろう。実際に現地を見てみると、アプローチには洗い出しコンクリート、外壁には白色のガルバリウム鋼鈑、そして広いバスタブ、開き戸の浴室など、一般的には気づかれにくい細部に至るまで配慮がなされていることがわかる。

 エントランスの電動シャッターゲートやオートロック、監視カメラなどの充実したセキュリティ、1戸あたり3台設置されたエアコン、無料インターネットなど、人気の設備も充実させているほか、戸建ならではの特徴として、リビングからつながるウッドデッキと専用庭も全戸に付いてくる。もちろんペット飼育も可能だ。

 「幅広い年齢層のご家族にご入居いただいています」(江崎支社長)というように、一見ニッチな賃貸住宅企画・mihiro345は他物件と一線を画し、幅広い層から支持されているようだ。

 これまで都心部の鉄筋コンクリート造マンションを主力に、開発やコンサルティングを手がけてきた同社。「福岡市内では、今後も開発計画が控えています。周辺環境に配慮しながらも、特徴ある物件を企画し、供給していきたい」と、江崎支社長は意気込む。

mihiro345(福岡市南区屋形原)

【永上 隼人】

所在地:福岡市南区屋形原3-4-5
建 物:専有面積:66.47m2

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