2021年12月01日( 水 )
by データ・マックス

苅田若久高架橋が開通、北九州空港のアクセス向上へ

苅田若久高架橋(写真提供:福岡県県土整備部)
苅田若久高架橋(写真提供:福岡県県土整備部)

 福岡県が管理する県道「新北九州空港線」の苅田若久高架橋(苅田工区)が5月30日、開通した。延長は1.1km(高架橋区間は482m)で、幅員は6.5m(2車線)、平面道路と高架橋の路面高の差は最大で約12m。事業費は約47億円。

 新北九州空港線は、北九州空港や臨海工業団地と東九州自動車道・苅田北九州空港ICを結ぶ延長約7.7kmのルートで、2006年に4車線(片側2車線)で暫定供用を開始した。平面道路区間4.2kmと海上(連絡橋)区間2.1kmから成る。

 新北九州空港線は、平面道路区間で国道10号、県道門司行橋線、町道と平面交差しているが、県道と交差する空港IC入口交差点付近で慢性的な交通渋滞が発生していた。とくに朝夕のラッシュ時には約120mの車列が並んだ記録もある。

苅田若久高架橋のルート(福岡県資料より)
苅田若久高架橋のルート(福岡県資料より)

 新北九州空港線のアクセス向上をめぐって、「九州の自立を考える会」(会長=藏内勇夫・福岡県議)は14年、福岡県に対し対応を提言していた。同年、県が策定した「福岡県の空港の将来構想」のなかでも、空港と苅田北九州空港ICまでの定時性の確保、時間短縮ができるよう、交差点を越える自動車専用の連絡ランプを目指す旨が明記され、県として事業化した。県では、対応策を比較検討した結果、高架橋建設による立体交差事業を16年4月から着手した。

 高架橋の工事のハイライトとなったのが、交差点直上部での橋梁上部工の架設工事だ。架設に際しては、工事現場近くに作業ヤードを設け、メタルの橋桁をあらかじめ組み立てておいた。夜間通行止めを含む交通規制を行い、多軸台車に積載し、一晩で一括架設した。

 開通による時短効果は「3分程度」としている。県土整備部の担当者によれば、「時短効果に加え、通過車両が高架をスムーズに移動できるようになったことで、さらに立地する地域にとっても相応の付加価値が期待できる」と話している。

多軸台車による夜間一括架設の様子(写真提供:福岡県県土整備部)
多軸台車による夜間一括架設の様子(写真提供:福岡県県土整備部)

【フリーランスライター・大石 恭正】

▼関連記事
開通関連ニュース

月刊誌 I・Bまちづくりに記事を書きませんか?

福岡のまちに関すること、再開発に関すること、建設・不動産業界に関することなどをテーマにオリジナル記事を執筆いただける方を募集しております。

記事の内容は、インタビュー、エリア紹介、業界の課題、統計情報の分析などです。詳しくは掲載実績をご参照ください。

企画から取材、写真撮影、執筆までできる方を募集しております。また、こちらから内容をオーダーすることもございます。報酬は1記事1万円程度から。現在、業界に身を置いている方や趣味で再開発に興味がある方なども大歓迎です。

ご応募いただける場合は、こちらまで。その際、あらかじめ執筆した記事を添付いただけるとスムーズです。不明点ございましたらお気軽にお問い合わせください。(返信にお時間いただく可能性がございます)

関連キーワード

関連記事