2022年05月19日( 木 )
by データ・マックス

渋谷・東急百貨店が再開発へ、東急とLVMHグループ会社が協業

渋谷スクランブルスクエア(東棟)と開発が進む東急百貨店東横店跡地(中央棟&西棟予定地)
渋谷スクランブルスクエア(東棟)と開発が進む東急百貨店東横店跡地(中央棟&西棟予定地)

進む渋谷の再開発

東急百貨店本店
東急百貨店本店

 「若者の街・渋谷」は近年、若者が集まりやすく交通の利便性が高いという立地からベンチャー企業を中心としたIT企業が集積し、「ITの街」としても認識されてきている。1973年に渋谷でパルコがオープンしたのをきっかけに、それまでは新宿や原宿が若者の遊び場だったが、徐々にエリアが拡大されて渋谷区全体が流行の最先端を行く地となっていった。

 近年、渋谷では大規模な再開発が行われている。再開発では高層テナントビルや駅一体型の大型百貨店などが建設予定で、開発は順調に進んでいるようだ。

 東急(株)は、渋谷再開発で複数のプロジェクトを進めている。12年に渋谷ヒカリエ、19年に渋谷スクランブルスクエアをそれぞれ開業し、20年には渋谷駅に併設していた東急百貨店東横店の営業を終了。その跡地には19年に東棟が開業した渋谷スクランブルスクエアの第2期となる中央棟と西棟が開発される。今回、改めて発表されたのは、渋谷における東急の代名詞・東急百貨店本店のリニューアルだ。

若者→大人→世界の渋谷へ

左から「渋谷ヒカリエ」、「渋谷スクランブルスクエア」(東棟)
左から「渋谷ヒカリエ」、
「渋谷スクランブルスクエア」(東棟)

 若者の街から始まり、超高層ビルの開発と大企業の誘致によって大人の街に変わってきた渋谷は、「世界の渋谷」に変わりつつある。

 東急、L Catterton Real Estate(以下、LCRE)、(株)東急百貨店は5月13日、渋谷の商業エリアと松濤の住宅エリアの結節点に位置する渋谷区道玄坂二丁目24番土地(現・東急百貨店本店)における開発計画(以下、本計画)を3社で推進していくことに合意したことを発表した。

 本計画は、渋谷エリアで多数の複合施設の開発・運営を行ってきた東急グループと、グローバルな不動産開発投資会社であるLCREがパートナーシップを組み、隣接する複合文化施設・Bunkamura(運営:(株)東急文化村)との一体化により、「感動」「高揚」など真の豊かさを感じる、日本を代表する施設を渋谷エリアに創出するもの。

 これにともない、東急百貨店本店は23年春以降に建物解体工事に着手予定。また、隣接するBunkamuraは本計画に合わせて大規模改修工事を実施するため、23年4月より長期休館する予定だが、東急グループの文化事業の牽引役としての活動は継続する意向とのこと。東急・代表取締役社長・高橋和夫氏は、「渋谷において長年まちづくりを行ってきた東急グループとLCREが力を合わせることで、渋谷から日本を牽引し、お客さまに新たな価値を提供できるワールドクラスクオリティの施設を計画していきます」と意気込む。

 世界最大のブランドコングロマリット・LVMH(仏)をスポンサーとするLCREは、全世界で17のオフィスを構え、250億ドル以上の資金を有するコンシューマ業界特化の投資会社。同社のマネージングパートナーであるMathieu Le Bozecは、「渋谷は世界有数のアイコニックな街であり、松濤エリアは由緒ある住宅街として知られています。東急グループと価値観を共有し協力しながら、お客さまにユニークな体験を提供する東京中心部における次世代の施設をつくり上げていくことを楽しみにしています」とコメントしている。

 これからの同開発や解体工事内容などに関しては、非公表(6月時点)となっている。27年度中には東急百貨店東横店跡地で建設中の渋谷スクランブルスクエアの中央棟・西棟が完成する予定となっており、同グループの再開発はますます加速していく計画だ。

東急「渋谷再開発情報サイト」(一部加筆引用)
東急「渋谷再開発情報サイト」(一部加筆引用)

【麓 由哉】

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