西シ銀、経営支援システム使って九州電力の知的財産を取引先に紹介
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西日本シティ銀行は1日、九州電力が保有する知的財産(特許技術など)を、オンライン上の経営支援システムを使って取引先企業に紹介、九州電力と取引先企業をマッチングする提携事業を始めた。知的財産を紹介する提携事業は九州大学に次いで2例目。
西日本シティ銀行は20年6月、経営支援システム「西日本FHビッグ・アドバンス」を導入、月額3,300円の有料制で取引先企業に開放している。
九州電力は、この経営支援システムのオープン・イノベーションにパートナーとして参加、知的財産をサイト上に掲載する。
知的財産を使用したい企業は、経営支援システムに自社の技術やノウハウを提示し九州電力との連携にエントリーする。
西日本シティ銀行は、エントリー情報を九州電力に紹介してマッチングを調整し面談を斡旋。その後は企業が九州電力と個別交渉する。
九州電力の保有する知的財産は約110件。「電気自動車に電力を補充する充電方法とシステム技術」「金属の余寿命評価方法」「稚魚の成育に適した藻場にする増殖礁の開発技術」といった知的財産をSDGs(持続可能な開発目標)の17の目標に紐づけて掲載している。
西日本シティ銀行は2月1日から、九州大学の知的財産約260件も「西日本FHビッグ・アドバンス」で紹介しマッチングを調整している。同行地域振興本部は「数は明かせないが、予想していた以上の引き合いがある」と手応えを強調する。
「ビッグ・アドバンス」は、中小企業の業務拡大や福利厚生を支援するシステム。ベンチャー企業「(株)ココペリ」(東京都千代田区)が開発し、7月末現在、全国73の地銀や信用金庫、信用組合が導入。九州では西シ銀以外に、福岡中央、佐賀、長崎、肥後、宮崎、南日本の各銀行と鹿児島相互信用金庫が採り入れており、導入済みの金融機関同士は情報を連携できる。
【南里 秀之】
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