2022年05月19日( 木 )
by データ・マックス

【伊都便り】サイクルツーリズムで体感する糸島時間、E-BIKEで自分だけの体験を

(一社)糸島半島エコツーリズム協会
代表理事 日隈 優輔 氏

五感で楽しむサイクルツーリズム

 ――貴協会のE-BIKEレンタル事業の詳細や、今後の展開についてお聞かせください。

(一社)糸島半島エコツーリズム協会 代表理事 日隈 優輔氏
(一社)糸島半島エコツーリズム協会
代表理事 日隈 優輔氏

 日隈 現状ではE-BIKEは、週末に少人数向けの体験会で利用していただいています。毎回4~5人のグループを私たちでアテンドしており、評判は上々です。糸島には8月現在で6台設置していますが、10月までには15台程度は貸出しできるようにしていきます。E-BIKEには、ビギナーから本格派の方まで乗り心地に満足してもらえるよう、アメリカの有名自転車ブランド「SPECIALIZED(スペシャライズド)」を採用しました。九州では初となるスペシャライズドコンセプトストアが姪浜にオープンしたこともあり、日々のメンテナンスや不意のトラブル対応にも万全の体制で臨めます。電動アシストで上り坂も負担なく走行可能ですので、老若男女問わずおすすめです。まだ試行段階ですが、価格設定は2~3時間の利用で3,500円~を想定しています。

 ――既存のレンタサイクルでは味わえない糸島体験ができそうですね。

 日隈 サイクルツーリズムの利点は、五感すべてで観光地を楽しめること、そして、自分だけのお気に入り店舗や景観を見つけ出せるといった、寄り道するワクワク感を思い出せることにあります。糸島は、海岸線沿いや森の木々に覆われた緑の空間、内陸部では古き良き田園風景が広がっているなど、移り変わる景色は見ているだけで面白く、サイクルツーリズムを行うには最適な場所であると確信しています。

 糸島には車で来られる方が多いですが、駐車場が少なく、車では立ち止まれない店舗もたくさんあります。E-BIKEが糸島観光における移動手段として浸透していくことによって、今まで足を運ぶことができなかった場所にも注目が集まっていくのではないかと、今から非常に楽しみです。

 ――E-BIKEは、どのような方におすすめですか。

 日隈 老若男女どなたでも気軽にご利用いただけるので、とくにターゲット層は絞っていませんが、体験会では比較的女性が多い印象を受けます。熊本・玉名でモニターツアーを実施した際は、60代の女性も2名参加してくださいました。お話を聞くと、25年ぶりに自転車に乗られたそうです。お2人とも、熊本を一望できる金峰山へのサイクリングに問題なく付いてくることができました。普通の自転車だと、体力差が顕著に出てしまいます。しかし、E-BIKEなら体力差はほとんど関係なく、いろいろな世代の方が一緒にサイクリングを楽しむことができます。E-BIKEを利用したツーリングは、体力に自信がない方にも自信をもっておすすめします。

ハワイのようなリゾート地へ

 ――貴協会では、よかまちみらいプロジェクトとともに、糸島半島を舞台にした新たな観光ルート形成にも挑戦されます。

 日隈 よかまちみらいプロジェクトは、お出かけアプリ「my route」で乗り物の予約から観光情報、割引券などのデジタルチケットの配布まで、糸島観光を一元的に管理しようと取り組まれています。ここに、私たちが提供するサイクルツーリズムをはじめとしたさまざまなアクティビティ体験を紐付けることで、新しい糸島観光の在り方を提案できるのではないかと考え、共同事業体として福岡市の「二見ヶ浦エリアにおける周遊観光モデル形成等業務委託」に挑戦し、事業者に採択されました。詳細はこれから協議を重ねて詰めていきます。

 ――最後に、今後の展望についてお聞かせください。

 日隈 ハワイなどのリゾート地では、お客さまと一緒にスタッフも楽しんでいるような光景をよく目にします。私たちもお客さまに寄り添って、一緒に楽しめるような存在になるのが理想です。まだ構想段階ではありますが、1組限定の誰にも邪魔されないプライベートなキャンプ場というのも考えています。私たちは皆さんと一緒に、日常を忘れられる遊び場として、気軽に立ち寄れる交流拠点をここ糸島につくり上げていきます。

(了)

【立野 夏海】


<プロフィール>
日隈 優輔
(ひぐま・ゆうすけ)
福岡生まれ。20歳で自転車競技を始め、22歳で渡欧。仏のアマチュアチームに所属しながら、世界中のレースを転戦。渡欧2年目でグランプリシャンタルピア(UCI2-2)においてプロカテゴリー初優勝。その後、プロ契約選手として活躍。(一社)美祢市観光協会元理事(2019年7月~20年9月)も務め上げた。

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