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2021年10月14日 11:48

【古典に学ぶ・乱世を生き抜く智恵】ヘンリー・デイビッド・ソローの言葉に学ぶ~信念に従って生きよ。そうすれば世界を変えることができる~

中島 淳一 氏 アメリカの作家、詩人であり、米国環境保護運動の先駆者としても知られるヘンリー・デイビッド・ソロー(1817~62)はマサチューセッツ州コンコード市に生まれる。ハーバード大学卒業後、家業の鉛筆製造業、教師、測量の仕事などに従事するも、生涯を通じて定職にはつかず、超絶主義者のエマーソンらと親交を結んだ。また、奴隷制度とメキシコ戦争に抗議するため、人頭税の支払いを拒否して投獄されたことがあり、「市民的不服従」としてガンジーのインド独立運動やキング牧師の公民権運動などに思想的影響を与えた。

 1849年に自費出版した処女作『コンコード川とメリマック川の一週間』は、当時まったく認められなかったが、代表作『ウォールデン 森の生活』(1854年)は、後の時代の詩人や作家に大きな影響を与えた。彼自身が、ウォールデンの森のなかに丸太小屋を建て、自給自足の生活を2年2カ月間送った貴重な記録であり、不朽の名作として、今も世界中で読まれている。

 1855年頃から体調を崩し、その後も野外での活動を続けたが、1862年、結核が悪化し44歳で早逝した。

ひたすら生き、ひたすら仕事をせよ。

 周囲に過度に気を配るよりも、まず自分の仕事に没頭せよ。人生は自分を見出すための悠長な旅路ではない。思いどおりに自分を創造するための限られた貴重な時間である。一心不乱に進むしかない。人はみな純粋無垢に生まれるが、まことしやかな助言により汚染される。外の世界に気をとられているうちに、自分自身の原点を見つめることを忘れてしまうのだ

 孤独を恐れるな。孤独ほど自分の気持ちに正直に向かい合ってくれる強い同志はいない。自分を知り自分の足で立っている人間は決して孤立することはない。自分という不思議な存在に満足せよ。自分自身に満足していない人間にいったい何ができるというのか。人は成功するために生まれてきたのだ。失敗するためにわざわざこの世に出向いてきたわけではない。あらゆる失敗は未来への踏み台にすぎない。

 恋が炎であると同時に光でなければならないように仕事もそうである。あなたの熱情の炎が周りの人々を照らす光でなければ真の成功には至らない。悟るべきことは人間は現在にしか生きられないということである。過去を振り返り、人生の一瞬たりとも無為に過ごしたことはなかったと言い切れるなら、その人は最も幸福な人間であるといえるだろう。

信念に従って生きよ。そうすれば世界を変えることができる。

 パンを得るために純粋無垢な魂を失うよりも、餓死に甘んじるほうが人間にとってははるかにましである。悪の葉に斧を向ける者は千人いても、根っこに斧を向ける者は1人しかいない。人間の唯一の義務、それは常に正しいと思うことを行うことである。善は失敗することのない唯一の投資だ。不条理に対する反抗の精神こそが、揺るぎない自由の土台である。従順さは奴隷の終わりなき静かな絶望に過ぎない。

 人間は極寒の真冬のなかでも柔らかい春の陽射しを持ち続けなければならない。富よりも名声よりも愛よりも真実を求めよ。人生最大の悲劇は生きてはいても内部で何かが死んでいることだ。熱意の喪失は老衰を加速させる。偏見を捨てるのに遅すぎることはない。真の人生は盲目と無知のなかには存在しない。思考は人格をつくり出す彫刻家である。

 シンプルに生きよ。そうすれば、宇宙の法則がシンプルであることに気づくだろう。孤独は孤独ではなくなり、貧困は貧困ではなくなる。弱さが強さに変容する。そして思いがけない成功があなたに訪れる。

劇団エーテル主宰・画家
中島 淳一

TEL:092-883-8249
FAX:092-882-3943
URL:http://junichi-n.jp/

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