2022年01月20日( 木 )
by データ・マックス

【縄文道通信第78号】日本再生は新縄文人~縄文道―武士道―未来道

(一社)縄文道研究所

日本再生のカギは新縄文人の活用と育成

自然 イメージ 前号の77号では縄文道経営を提唱させていただいた。経営の担い手は誰なのか。もちろん現在のリーダーにも下記に説明する新縄文人の資格、要件を備えている人財はたくさんいる。しかし、中長期に考えると、人財育成になる。世界的ベストセラーの「ホモ・サピエンス」の著者、イスラエルの歴史学者のユバル・ノア・ハラリ博士は、現代人に求められているのは「狩猟、漁撈時代の人間の五感と六感を重視して、本来の人間のもっている身体能力を取り戻すこと」の重要性を指摘している。

 博士は近代文明とデジタル化で失われた人間の本来有する5感や六感、さらには直観力を呼び戻して、現代社会の変革の必要性を訴えていると思う。日本人とっては、まさに縄文時代の縄文文化を見直しなさいと言っていると思う。

 まさに筆者が唱えてた縄文道の生き方そのものである。

 世界は経済格差の問題、気候変動と炭素削減の問題、核兵器廃絶の問題、テロの脅威のなかで、問題が山積である。

 日本も自然災害、サーバー危機、食糧危機、第一次産業の停滞、さらにリーダーの人間力、人間性の劣化が甚だしい。人類最古の日本の誇りの縄文時代の縄文人の生き方を参考に温故知新の考えは価値あると確信する。

 縄文人の基本的な生き方は以下の通りに整理されるであろう。

1:狩猟、漁労、採取から定住生活、さらに農耕(陸稲、栗)生活を約14,000年と長期に渡り平和的な生活を継続した。基本的な衣食住の生活は、現代にも影響を与えている。

2:太陽を信仰し、自然への畏敬の心をもち、自然との共生と、平等観のある考えを共有していた。

3:太陽信仰(アニミズムの信仰心)は、自然信仰、祖先信仰、精霊信仰を中心に共生、共同、平等と和を重んじる自然倫理観を醸成させてきた。古神道から神道に繋がる系譜である。

1、2、3の要素から縄文人は以下の精神性を有している。
1.危機への対峙者――RISK TAKER
2.積極的挑戦者 ――POSITIVE CHALLENGER
3.変革者 ――INOVATER
4.起業家精神(創意工夫のマインド)――ENTREPRENEUR SHIP
5.成果主義者――RESULT ORIENTATED
6.自然倫理主義者――ETHICAL MIND

 上記のような縄文人の精神性は、現代の日本人が失われつつある精神状況を打破するに必要な精神性思う。
 とくに21世紀に入って約20年間、経済的には停滞を続けてきた。

 10月8日のNHKラジオの早朝番組で日本総研の寺島実郎会長は以下のようにコメントしていた。

「世界での日本のGDP の比率は、この20年間で14%台から6%台に落ち込み、日本経済の最大の強みであった鉄鋼業、化学工業、自動車産業も国内では約20%近く生産能力が低下している。DX 産業、グリーン産業等、成長産業もあるが、日本は今後、どのような産業をもって国民が食べて行くのか根本的に国家戦略を見直す分水嶺に位置している」

 筆者は寺島氏のメッセージに賛同するものだが、日本再生の為には、日本人の精神性がプラスに働かないと難しいと考える。

 また、ユバル・ノア・ハラリ博士が提唱しているように、現代人は狩猟漁撈時代の人間の生き方に回帰する必要がある点も、日本再生のヒントがあると思う。

 上記理由から改めて縄文人の精神性を現代に蘇らせる、新たな縄文人として新縄文人の台頭が必要との認識で、特許庁に商標登録を申請し2019年1月7日に認可された。
 現代に蘇る「新縄文人」の定義は以下8項目からなる。

 「新縄文人」は、筆者がエグゼクテイブ・サーチコンサルタントとして1998年以来(東京エグゼクテイブ・サーチ(株)1998-2016年、パーソル社2017-2020年、2020―現在、API グローバル・アドバイザリー)関わってきて、多くの経営に関わるエグゼクテイブの方々とお会いしてきた帰結として考え出された言葉である。また縄文文化を研究してきた経緯から縄文人の生き方を研究してきて、彼らの生き方を現代に蘇らせないかと考えた結論でもある。

 新縄文人は以下8つのC として 纏められる。

1.現状打破への勇気(創造的破壊)――COURAGE
2.逞しい常識―COMMON SENSE
3.世界で通用する技能と知識―COMMONLY USEFUL SKILL &KNOWLEDGE
4.成果を出しうる能力、思考特性と行動―COMPETANT
5.意思伝達能力―COMMUNICATION SKILL&KNOWKEDGE
6.倫理観と法令順守精神―COMPLIANACE
7.協力、協調の精神―COOPERATIVE MIND
8.異種文化の壁を乗り越えられる――CULTURALLY BARRIER FREE

 以上を要約すると日本人としてのローカルなアイデンテイテイーを保持してグローバルな世界で活躍出来得る人財である。

 今後、危機を打破するためにも新縄文人の発掘、活躍の場の提供、そして長期的に新縄文人の育成が 課題と考える。

<参考文献>
縄文道通信 新縄文人に就いて
縄文道 早見表
寺島 実郎 NHK 番組 2021年10月8日
グローバル人財養成塾 社会生産性出版 加藤 春一 著
能力Qセルフプロデユース ビジネス社 加藤 春一 著
超競争社会を勝ち抜く能力Q開発法 みずほ総合研究所 加藤 春一 著        


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