2022年05月25日( 水 )
by データ・マックス

「困っている人の支えになりたい」 真摯な対応で成長続ける司法書士法人(前)

ふくおか司法書士法人 代表 福島 卓 氏

ふくおか司法書士法人 代表 福島 卓 氏

 ふくおか司法書士法人では任意整理、相続・遺言、自己破産、個人再生などの手続き代行を幅広く手がけ、相続関係で年間約200件、債務整理で同1,000件以上の相談を受け付けている。同法人の福島卓代表に話を聞いた。

「なんでもやる」がモットー

 ――ふくおか司法書士法人ではどのような業務を行っているのでしょうか。

 福島卓氏(以下、福島) 2009年に司法書士事務所「福島すぐる司法書士事務所」を個人創業し、3年後の12年5月17日に「ふくおか司法書士法人」を設立しました。我々が手がける業務は「相続手続き」「不動産登記」「会社登記」「交通事故」「債務整理」「成年後見サポート」など、司法書士が手がける業務のすべてをカバーしています。

 規模が大きくなればなるほど、大きな柱を1本据えていくべきだという話を耳にすることも多いのですが、幸いなことに多くのお客さまからさまざまなお問い合わせやご依頼を受けている状況ですし、できることを制限するのはあまり好きではないので、設立以来「なんでもやる」というスタンスを貫くうちに、気づけば現在の規模にまで成長していました。今は福岡市中央区の本店のほか、私の出身地である別府にも事務所を構えています。

 24年に相続登記を義務化する法律が施行されます。それにともない、司法書士による名義変更業務が増加すると予想されます。当法人では現在も年間約200件の相続関係の相談を受けており、ほかの事務所に断られてしまうような複雑な案件も多数扱っているので、蓄積した経験と実績が今後も生かせるものと思っています。

 ――なぜ、相続の案件が多いのですか。

 福島 5年ほど前に葬儀会社さんと提携しました。当時は月5件受任すれば多い方だったのですが、それから右肩上がりに増加していき、現在では月に10件から15件ほど受任している状況です。そのなかには相続人が行方不明だったり、認知症になっていたり、外国に住んでいたりといった複雑な案件も多数含まれます。こうした案件は手間も時間も大変かかるのですが、1件1件真摯な対応を実践しているつもりです。

 ただ、たとえば成年後見人を付けての手続きなどを相続人ご本人が求めていないケースもありますので、そこはケースバイケースでの対応が求められるといえるでしょう。また、相続人が30~40人、時には50人ぐらいになるケースもあり、そういった場合は通常通りの手順ではとてつもない時間がかかりますので、イレギュラーな案件への対応力も必須となります。

ファイナンシャルプランナーと宅建資格も保有

 ――債務整理にも定評があります。

 福島 最近、企業経営者から従業員の借金問題について相談を受ける機会が増えています。いつも「お金がない」と言っている従業員に経営者が話を聞いてみたところ、「借金で首が回らない」といった旨の答えが返ってきて、相談に来られます。従業員の借金問題は、給料の差し押さえなどが発生することもあるので、会社としても事態が深刻化する前に対策を講じなければなりません。

 ――最悪の状態に陥る前に相談することが大事ですね。

 福島 一家離散や離婚、最悪の場合には自ら命を絶ってしまう方もいます。そうなる前に我々にご相談いただければ、必ずお役に立てるという自信があります。命より大事なものなどありません。

 ご相談いただければ司法書士としてのアドバイスのほか、もう一歩踏み込んで、家計のことや家族間の関係など、借金をきっかけに壊れてしまったことについてもお話させてもらい、厳しくいうべきところは言わせてもらいます。

 また、私はファイナンシャルプランナーの資格ももっていますので、生命保険、住宅ローンの借り換えなど家計の改善のためのアドバイスも可能です。

 ――ファイナンシャルプランナーの立場からアドバイスできるのは強みですね。

 福島 私は「借金さえなくなればそれでいい」とは思っていません。毎月の家計に対してある程度踏み込んで話を聞かないと、根本的な解決にはつながらないと思うのです。表面的に「節約しましょう」などとアドバイスするのは誰にでもできますが、もう少し細かい部分にまで踏み込んだ対応をすることで、少なくともただ手続きをするだけよりも、ご本人とご家族にとってプラスになると考えています。

 また、当法人では相続、債務整理のほかにも、不動産登記や法人登記なども行っています。中小企業の役員の任期は最長10年で、10年を大幅に超えると罰金が科されるケースもありますので、そうならないためにも定期的に定款や登記簿の見直しをお勧めします。

 何も手続きしなくても仕事はできますので、気づかないうちに10年を超えていたというケースは案外多いものです。代表者が死去したので、登記変更の手続きを行おうとして任期切れに初めて気づくという方もたくさんいらっしゃいます。我々は別の案件で登記簿をチェックしている過程で、重任登記が行われていないことに気づくことも多々あるので、そうした際は、必ずお声がけしてアドバイスさせていただくようにしています。

 私は、ファイナンシャルプランナーのほかに宅地建物取引主任者の資格も保有しています。司法書士になる前、5年ほど不動産会社に勤務した経験があるため、不動産取引についてアドバイスすることもできます。

 ――そうしたアドバイスができる事務所は少ないのでは?

 福島 確かに少ないかもしれませんね。不動産の売却などに関しても当法人は不動産会社と豊富なコネクションがありますので、お客さまに最適な不動産会社をご紹介できるのではないかと思っています。

(つづく)

【新貝 竜也】


<COMPANY INFORMATION>
代 表:福島 卓
所在地:福岡市中央区赤坂1-15-39
設 立:2012年5月
資本金:500万円


<プロフィール>
福島 卓
(ふくしま・すぐる)
1982年3月生まれ、福岡県出身。熊本大学法学部卒後、不動産会社勤務を経て2008年に司法書士試験に合格。09年「福島すぐる司法書士事務所」を開設、12年「ふくおか司法書士法人」を設立。福岡県司法書士会、福岡県行政書士会に所属。福岡青年会議所会員、福岡商工会議所会員。趣味は野球。

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