2022年07月08日( 金 )
by データ・マックス

「困っている人の支えになりたい」 真摯な対応で成長続ける司法書士法人(中)

ふくおか司法書士法人 代表 福島 卓 氏

 ふくおか司法書士法人では任意整理、相続・遺言、自己破産、個人再生などの手続き代行を幅広く手がけ、相続関係で年間約200件、債務整理で同1,000件以上の相談を受け付けている。同法人の福島卓代表に話を聞いた。

女性が活躍できる環境を整備

 ――女性の職員が多いように見受けられます。

 福島 当法人には現在17名が在籍しており、男性は私を含めて2名です。残り15名は女性で、子育て中の30代の方が多いですね。従って、子どもを幼稚園・保育園に迎えに行くため早く帰らなければならないなど、勤務時間の変更にも当然ながら柔軟に対応しています。子育て中のお母さんが多い職場なので、こうしたフレキシブルな働き方がしやすい土壌が醸成されているのだと思います。

 ――人材確保の観点からも、女性が活躍できるフィールドが整備されている意義は大きいと思います。

 福島 女性従業員から「これまでは子どもがいるから仕事ができなかった」「採用してもらえなかった」といった声を結構耳にします。皆さん、とても能力が高く、豊かな経験をお持ちの方ばかりです。私はたとえ勤務時間が短かったとしても、そうした経験を生かして当事務所で長く活躍してもらいたいと思っています。

 ――人材育成の取り組みは?

 福島 お客さまにご迷惑をおかけしないようにスピーディーな対応を心がけるように指導し、それを実践できていると思います。そのほか、司法書士の業務以外の一般的な社会人として守るべきマナーについても徹底的に指導しています。

 また、社内研修、社外研修にも積極的に参加してもらっています。コロナ禍もあり、現在はオンライン研修なども多く、たとえ在宅勤務であっても比較的容易に参加できる時代です。自身の成長のためにも、絶えず自身をブラッシュアップしていくことを意識した行動をしてもらいたいですね。

 ――コロナ禍の影響はありますか。

ふくおか司法書士法人 代表 福島 卓 氏
ふくおか司法書士法人 代表 福島 卓 氏

 福島 コロナの感染拡大当初は前年同月比で売上高が約3割減少した月もありました。しかし、その後、顧客とのオンライン面談を導入したことで、ここ数カ月は前年同月比で増収が続いています。また、債務整理や登記に関する問い合わせをメッセンジャーアプリ「LINE」で受け付けています。

 たとえば、これまではお客さまがこちらに来られて、ヒアリング事項を記入してもらっていました。ただ、記入事項が多いため、すべて記入し終えるのに、どうしても30分はかかっていました。それを事前にご家庭などで入力してもらい、LINEで送信してもらうようになったことで、業務がより効率化されました。

 我々は現代の顧客ニーズに十分応えられていると思いますので、コロナ禍の有無にかかわらず売上が伸びていたと確信しています。とくに相続に関する売上は急激に伸びてきていますので、これまでの我々の取り組みが広く認知され、評価されてきたと感じています。

 私は司法書士業界の先細りを危惧しており、セミナーなどで講演する際も必ず「司法書士とはどういうことをする仕事なのか」を交えるようにして、司法書士の仕事に対する認知度を世の中に広めていくことに力を注いできました。「自分のところが儲かっているからそれでいい」という考えではなく、今後は業界が一体となって司法書士ができることについて1人でも多くの人に知ってもらう必要があると思っています。

(つづく)

【新貝 竜也】


<COMPANY INFORMATION>
代 表:福島 卓
所在地:福岡市中央区赤坂1-15-39
設 立:2012年5月
資本金:500万円


<プロフィール>
福島 卓
(ふくしま・すぐる)
1982年3月生まれ、福岡県出身。熊本大学法学部卒後、不動産会社勤務を経て2008年に司法書士試験に合格。09年「福島すぐる司法書士事務所」を開設、12年「ふくおか司法書士法人」を設立。福岡県司法書士会、福岡県行政書士会に所属。福岡青年会議所会員、福岡商工会議所会員。趣味は野球。

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