2021年12月03日( 金 )
by データ・マックス

世界中で旋風を巻き起こす「韓国コンテンツ」(前)

日韓ビジネスコンサルタント 劉 明鎬 氏

韓国コンテンツが熱い

コンテンツ イメージ 韓国のドラマが世界中で大ヒットしている。韓国ドラマを世界的に認知させた「キングダム」シリーズを皮切りに、怪物をテーマにしたスリラードラマ「Sweet Home~俺と世界の絶望~」、そして「イカゲーム」が全世界で空前の大ヒットを記録している。

 動画配信の集計サイト「フリックスパトロール」によると、「イカゲーム」は米国でもドラマ分野の1位を記録。新型コロナの感染拡大で外出ができないなか、韓国コンテンツが世界の人々に楽しみを与えている。

 ネットフリックス、アマゾンプライムビデオのような動画配信サービスが普及したことを追い風に韓国コンテンツはアジアのみならず、全世界で視聴されるようになったわけだ。また、韓国発のデジタルコミックで、世界中で人気を博しているウェブトゥーンをドラマ化したいとの問い合わせも殺到している。これはドラマに限った話ではない。昨年9月に配信されたゾンビ映画「生きている」は韓国映画として初めてネットフリックスの人気映画1位にランクインしている。

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 それでは、韓国コンテンツはいつ頃から海外で視聴されるようになったのか。韓国ドラマブームを巻き起こした作品は、韓国で2002年に放送され、その後日本でも放映された「冬のソナタ」である。その次に人気を博した韓国ドラマは「宮廷女官チャングムの誓い」で、同作品は中東では90%という驚異的な視聴率を記録した。

 ドラマのバトンを継いだのはK-POPだった。東方神起、少女時代、BIGBANなどが大人気で、韓国歌手PSY(サイ)の「江南スタイル」はビルボードチャートにランクされた初めての韓国の音楽だった。現在は世界的なアイドルグループに成長したBTSがビルボードチャート1位にランクされるなど、世界中のファンから愛されている。

 ところで、世界のコンテンツ市場規模は2兆4,320億ドル(19年基準)である。そのなかで韓国コンテンツの市場規模は126兆7,123億ウォン。コンテンツ産業を他の産業と比較してみると石油化学産業の107兆6,000億ウォンよりは多く、半導体産業の129兆4,000億ウォンより少ない。

 そこで韓国政府は次世代の成長産業としてコンテンツ分野に注目し、その育成に心血を注いでいる。韓国のコンテンツ輸出額も19年に101億8902ドルを計上し、史上初めて100億ドルを上回るようになった。現在の韓国は「コンテンツ強国」となり、コンテンツ分野においては世界市場で米国に次ぐ影響力がある。

(つづく)

(後)

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