2024年05月05日( 日 )

時代の要請に応える多彩な住宅を提供 地域を軸足として広く社会に貢献を

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久留米建設(株) 代表取締役社長 高江 一久 氏

独自の住宅企画販売で大きく発展

久留米建設(株) 代表取締役社長 高江 一久 氏
久留米建設(株)
代表取締役社長 高江 一久 氏

 地元久留米を中心に、土地活用のコンサルティングから戸建住宅・公共施設の建築、不動産仲介まで、建築に係る事業を幅広く手がける久留米建設(株)。現代表取締役会長の高江純一氏によって1979年2月に設立されて以来、半世紀近くにわたり、地元に寄り添う建設会社として地域に愛され支えられ続けてきた。創業後しばらくは主にビル建築に携わっていた同社だが、88年、他ハウスメーカーのフランチャイジー(加盟店)として戸建住宅建築部門に進出。08年には自社ブランド「サンキューホーム」を立ち上げた。

 自分の感性やライフスタイルに応じてカスタマイズできる注文住宅「Custom-style」、平屋の従来のイメージを覆す「Flat-Style」、シンプル美を追求した「Cube-Style」…。次々打ち出されてきた同社のオリジナル規格住宅は、ローコストでありながら高品質であると、人気を博してきた。以後もラインナップをますます拡充。現在は、30代の若年層にも手が届き売上高の約7割を占めるローコスト住宅「ニコニコ住宅」をはじめ、完全注文住宅「GLASSY」など、6ブランドを展開するまでに事業を成長させている。現社長の高江一久氏が代表取締役社長に就任した17年6月以降は、リノベーションの「リノベ不動産」の店舗開設、平屋住宅の「平屋本舗」のサイト開設など、戦略的な顧客開拓にも注力。デザイン規格住宅の「ジブンハウス」にも加盟し、来年から販売開始できるよう準備を進めている。

国境を越え、皆が働きやすい社会の実現へ

 近年は、環境負荷がより少なく、長期にわたって居住できる住宅の建築・リノベーションに力を入れているという同社。冷暖房費節約につながる断熱材を積極的に使用するほか、中古住宅・マンションのリノベーションでは、高齢者や障がい者がより快適に住めるようバリアフリーを意識している。

 実は、同社は10年以上前から独自の社会貢献活動を行ってきた。ベトナムで小学校、ラオスで中学校を建設するための寄付事業だ。貧困ゆえに学校に行けない子どもが大勢いることや、学校数の不足に加えて劣悪な教育環境に悩む地域が多いということに、心を痛めたがゆえという。17年からはベトナム人技能実習生の採用を開始。高江社長は、彼らの熱心さ、上達の早さに驚嘆していると話す。「彼らの存在は職場の雰囲気をより良いものに変えました。コロナ禍は実習生の出入国に多大な影響を及ぼしましたが、今後も実習生を積極的に受け入れていきたいです」。

 建築現場における女性の活躍にも寄与している。同社の12名の現場監督のうち、2名が女性。ともに入社して数年の新人ながら、自ら希望し職務を全うしている頼もしい人材だ。このほかにも、建築現場での業務終了時間を早めるなど、社員各々のライフワークバランスに対する配慮も怠らない。このようにヒューマニティに富んだ同社だからこそ、今後も長く、顧客に寄り添った住みよい住宅を提供し続けていくことだろう。


<COMPANY INFORMATION>
代 表:高江 一久
所在地:福岡県久留米市荒木町荒木789-2
設 立:1979年2月
資本金:4,640万円
TEL:0942-27-0352
URL:https://www.kkcc.jp


<プロフィール>
高江 一久
(たかえ かずひさ)
1979年生まれ、福岡県久留米市出身。第一経済大学卒業後、福岡市、埼玉県で住宅営業に従事。2006年久留米建設(株)入社、佐世保店店長、取締役(営業統括、マーケティング部門立ち上げ)などを経て、17年代表取締役社長に就任。コロナ禍以降、釣りの楽しさに目覚める。主な釣果は6kgのクエ。

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