人気の元祖トマトラーメン フードロスゼロで提供
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(株)三味(333) 代表取締役社長 宮下 将司 氏
爆発的な売上増で注目を集める新進企業
今、福岡発の「元祖トマトラーメン」が、若者や女性をはじめとする幅広い層から熱い支持を受けている。とくに女性には「トマトとオリーブオイルで肌がすべすべになる」と大人気だ。運営している(株)三味は、2015年10月の創業以来急ピッチで成長を続ける優良企業。売上高は創業4期目の19年3月期には3億円に乗せた。21年4月には「アジア太平洋地区急成長中小企業ランキング」で飲食業でアジア1位・日本1位を勝ち取り、海外からも熱い注目を浴びている。とんこつラーメン一強だった福岡に、新風を巻き起こす存在だ。
18年11月、遠賀郡水巻町の誘致により、周遊拠点施設「ICOTTO!MIZUMAKI」内に出店。トマトラーメンを町民限定価格の390円で提供するなどの取り組みで、人口約2万8,000人の町で毎月7,000人前後の来店者を集め(19年まで)、コロナ禍の現在も月4,000人前後を維持し、地域活性化に大きな役割をはたしている。
飲食店の常識破りフードロスゼロをすでに実現
三味が注目されているのは、単に「トマトラーメンがおいしいから」「急成長しているから」だけではない。時代を先取りするような、画期的な取り組みを成功させているからだ。
飲食業とSDGsの関連がもっとも強いのは、目標12「つくる責任つかう責任」。同目標を構成する要素には、天然資源をどう使っていくか、産業廃棄物の抑制など環境への負担をどう減らしていくかなどがあるが、これらと並び「世界全体の1人あたりの食料の廃棄を半減させ、収穫から小売・消費までのサプライチェーンにおける食品ロス(フードロス)を減少させる」ことが求められている。
「当社のトマトラーメン各店舗では、すでにフードロスゼロを実現しています」と話す同社の宮下将司代表取締役社長。一般に飲食店では、大量に食材を仕入れ、ある程度廃棄を見込む前提で商品の価格設定をする。いったいどうやって廃棄ゼロを実現しているのか。
「食材の鮮度管理、発注管理を厳密にするのはもちろんですが、大前提としてフードロスを出さないようにすべてを設計しているからです。廃棄を前提にすると、それだけ商品の価格は高くなる。店舗で680円、デリバリーで333円。1杯無料キャンペーンも頻繁に打ちます。SNSを通じた広報活動にも力を入れていますが、当社はラーメン1杯あたりでの利益を度外視してでも、お客さまにトマトラーメンを食べてほしいと考えています。それは、食べてもらうことが最大の宣伝になるからです」(宮下社長)。
いわば、消費者がトマトラーメンに接触する機会を増やす戦略。これも、「一度食べれば必ずまた来てくれる」という、味に対する自信があるからできることだ。
おいしく、身体と美容によく、そしてフードロスゼロ。「ラーメン」の概念を越えた先へと、宮下社長の挑戦は続く。
<COMPANY INFORMATION>
代 表:宮下 将司
所在地:福岡市博多区東公園1-25 元祖トマトラーメンビル
設 立:2015年10月
資本金:800万円
TEL:0120-014-333
URL:https://333sanmishopping.com/
<プロフィール>
宮下 将司(みやした まさし)
2015年11月、第1号店・天神大名本店を開業。以降、コロナ禍で出店を延期した20年度を除き毎年新規に出店しており、21年7月の博多駅東店で7店舗目となる。20年にはテイクアウト、デリバリー、冷凍トマトラーメンの販売をスタートさせた。法人名
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