2024年04月20日( 土 )

大谷翔平選手が国民栄誉賞辞退~岸田内閣の思惑が見え見え

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ

野球 イメージ MLB・エンゼルス所属の大谷翔平選手が政府から打診のあった国民栄誉賞の受賞を辞退していたことが22日、明らかとなった。大谷選手はMLBでも二刀流を貫き、優れた結果を残してアメリカンリーグのMPVに輝いた。野球にまったく興味がない方々でも、大谷選手の名前と顔はわかるだろう。

 内閣府は国民栄誉賞について「広く国民に敬愛され、社会に明るい希望を与えることに顕著な業績があった者について、その栄誉を讃えることを目的とする」としている。国民栄誉賞は1977年8月に当時の福田赳夫内閣総理大臣によって創設された。初代受賞者は、王貞治(現:福岡ソフトバンクホークス取締役会長)氏で、これまでに王会長をはじめ26名と1団体が受賞している。

 受賞を辞退したのはNPB・阪急ブレーブス(現:オリックス・バファローズ)で活躍し通算1,065盗塁の記録をのこした「世界の盗塁王」福本豊氏、NPBとMLBで前人未到の4,367安打を記録するなど数々の記録を打ち立てたイチロー氏、我が国を代表する作曲家の古関裕而氏、そして今回の大谷選手で4人目。

 大谷選手は、「まだ早いので」との理由で辞退している。政府サイドは、「受賞に相応しいご活躍で、祝意を表したい」としていたが…。大谷選手に国民栄誉賞を贈ることで、岸田内閣のイメージを向上させたいという思惑が、見え見えである。

 若干27歳で誰もがなし得ない大記録を打ち立てた大谷選手は、国民栄誉賞より、野球そのものを極めることを目指しているのだろう。世界中を感動させるプレーを今後も披露してくれることを願っている。

【河原 清明】

関連記事