2022年01月25日( 火 )
by データ・マックス

最大の武器は「人材育成力」 就職率の高さとともに経営面も高評価

福岡工業大学/福岡工業短期大学部
学長 下村 輝夫 氏

コロナ禍でも就職率99.7%

 福岡工業大学は1954年4月に福岡高等無線電信学校として創設。60年4月の福岡電子工業短期大学開設を経て、66年4月、名称を現在の福岡工業大学に変更し現在に至る。JR博多駅から最寄りのJR福工大前駅まで快速で約14分という好立地に、3学部9学科を擁し、在籍学生数は4,000人超にのぼる。
 同大学は日経HRの「企業の人事担当者が採用を増やしたい大学」で2年連続全国1位(2021年は全国5位)に選ばれたほか、「実就職ランキング」(大学通信調べ)で九州私大1位(全国32位)、「就職に力を入れている大学」(大学通信調べ)で九州私大1位(全国5位)、「面倒見が良い大学」(大学通信調べ)で九州私大1位(全国4位)など高い評価を得ている。昨年度の就職率は、コロナ禍にもかかわらず、99.7%という高水準だ。
 また、経営・財務安定性の指標となるR&I格付は2年連続のA+、JCR格付はAA-(20年まで7年連続A+)に上昇するなど、経営面でも高い評価を受けている。

約20年前から挨拶を励行

 

福岡工業大学/福岡工業短期大学部
学長 下村 輝夫 氏

 下村輝夫学長は同大学が高い評価を受けている要因として「人材育成力」を挙げる。下村学長はまた、STEAM教育(Science:科学、Technology:技術、Engineering:工学、Art:芸術、Mathematics:数学)だけでなく、歴史、倫理感、哲学などの知識の涵養も重要だと語る。同大学の教養力育成センターでは、歴史や社会学、自然科学、日本語表現など、幅広いカリキュラムを設けている。また、約20年前から学生に対して挨拶の励行を徹底しており、他大学からきた教員や職員からしばしば賞嘆の声があがるほど。同大学を参考にしている大学も多いそうだ。

 

「職員の質」向上に尽力

 「職員の質」の向上にも注力している。2009年からは、30代の職員を4人1組、2チームに分けて、アメリカの大学に派遣する研修制度「FAST」(FIT Administration Staff Training)を実施。現在在籍している職員のうち、およそ半数は同研修制度を利用してアメリカで研修を受けたという。また、それとは別に、教員と職員が一緒に家族を伴って渡米し、現地の大学で研修する制度もある。教員が1年程度海外で研修することはよくある話だが、職員に1年間もの長期間研修を受けさせるのは極めて珍しいという(現在はコロナ禍の影響もあり、国内での研修としている)。
 同大学が職員に力を入れている理由として、下村学長は前理事長・鵜木洋二氏と現理事長・大谷忠彦氏の存在を挙げる。鵜木氏、大谷氏はともにダイエー出身。スーパー「ダイエー」で要職を歴任後、プロ野球「福岡ダイエーホークス」(現・ソフトバンクホークス)で鵜木氏は球団社長、大谷氏も取締役編成管理部部長を務めている。下村学長は「プロスポーツは人材が何よりの宝、そこで得られた経験が大きかったのではないでしょうか」と語る。
 福岡工業大学は2024年で創設70年を迎える。人材育成に注力する同大学は、今後も優秀な人材を輩出し続け、創設100年へ向けて、そして、さらにその先へ、成長を続けていくだろう。


<INFORMATION>
学 長:下村 輝夫
所在地:福岡市東区和白東3-30-1
創 立:1954年4月
設 立:1966年4月
TEL:092-606-3131
URL:https://www.fit.ac.jp


<プロフィール>
下村 輝夫
(しもむら てるお)
1945年2月、佐賀県生まれ。71年3月に九州工業大学工学研究科電気工学専攻修士課程修了、79年12月東京工業大学工学博士取得。九州工業大学工学部教授、同学長などを経て、2010年10月に福岡工業大学・同短期大学部学長に就任。

 

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