2024年04月20日( 土 )

ブランド糸島、市民1人ひとりが誇りをもてる豊かなまちへ

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糸島市長 月形 祐二 氏

糸島市長 月形 祐二 氏
糸島市長 月形 祐二 氏

声をかたちにする、3期目への挑戦

 ――2022年1月の糸島市長選への立候補を表明されました。3期目への挑戦についてお聞かせください。

高校生未来会議“いとしま”のメンバーによる投票で決定したロゴマーク
高校生未来会議“いとしま”のメンバーに
よる投票で決定したロゴマーク

 月形市長 糸島市では、2021年度から30年度までの10年間を計画期間とする、「第2次糸島市長期総合計画」(以下、総合計画)を策定しました。総合計画の策定に際しては、市の未来を担う若い世代にもぜひ参画してもらいたいとの思いから、グループワーク「高校生未来会議“いとしま”」や「中学生“いとしま”未来への提言(作文の募集)」を開催し、意見交換や総合計画を象徴するロゴマークの決定などを行いました。

 また、より多くの市民の皆さまが、糸島の魅力や課題について自由に語り合うことができるように、ワークショップ「まちづくり市民委員会」を実施し、具体的なプロジェクトの計画立案などにも取り組んでいただきました。

 このほか、総合計画審議会委員による審議やパブリックコメントによる意見募集を行うなど、3年ほどの期間を経て、総合計画は20年12月に糸島市議会で可決されました。これから先の10年間で展開していく糸島のまちづくり、その基本構想には市民の皆さまからの声が反映されています。

 市民の皆さまとともにつくり上げたこの総合計画を軌道に乗せ、より良いかたちで糸島の財産を次世代に引き継ぐこと。そして、現在進行中の総合運動公園、新庁舎整備を完遂させることが私の責任であると考え、3期目への挑戦を決意しました。

【第2次糸島市長期総合計画】
 2020年12月18日、糸島市議会で可決された糸島市の基本構想。21年度から30年度までの10年間を計画期間とし、市の将来像やまちづくりの基本方針、将来人口、重点課題、基本目標などを示している。

 ――2期8年の市政運営のなかで、糸島のブランド化はかなり進んだと思います。
 月形市長 まずは農林水産業に従事されている皆さまの収益増加を目指し、糸島のブランド構築に注力することで、他エリアとの差別化を図りました。積極的に情報発信を行うことで、良質な食材の産地、そして観光地として、糸島の存在は全国の皆さまに周知されたと思います。

 周知が進んだことで、移住先として選んでいただけるまちにもなり、最大の目標としていた人口10万2,000人の突破もはたすことができました。市民の皆さまにも故郷に誇りをもっていただけるようになったと思います。糸島で過ごす時間そのものが価値をもつ、ブランド糸島の構築は、今後も推進してまいります。

 ――全国的に人口減少が顕著となるなかでの人口増は、目を見張るものがあります。

 月形市長 人口10万2,000人という具体的な目標数字を掲げ、職員一丸となって取り組んできたことが、今実を結んでいるのだと思います。人が集うことでまちに賑わいが生まれ、まちづくりに必要な財源も生み出されます。

 ありがたいことに、ふるさと納税というかたちでの応援寄附もいただいており、20年度の寄附額は11億3,388万円となりました。官民連携によるブランド糸島の展開も奏功していると実感しており、こうした制度活用による取り組みも、今後進めていければと考えています。

【代 源太朗】

<プロフィール>
月形 祐二
(つきがた・ゆうじ)
1958年6月生まれ。糸島郡志摩町桜井(現・糸島市志摩桜井)出身。西南学院高等学校、西南学院大学法学部を卒業後、(株)モリタに入社。その後、86年から2002年11月まで衆議院議員太田誠一氏の秘書を務め、03年4月の福岡県議会議員選挙で初当選し、福岡県議会議員を3期10年務めた。14年2月に糸島市長に初当選し、現在2期目。

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