2024年04月25日( 木 )

イベルメクチンを処方して医師免許の停止――アメリカはガリレオの時代に戻ってしまったのか

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 NetIBNewsでは、これまでに数度インタビューを掲載している寺島隆吉氏(国際教育総合文化研究所所長、元岐阜大学教育学部教授)のブログ「百々峰だより」の記事を紹介していく。
 今回は1月22日付の記事を紹介する。

寺島 隆吉 氏
寺島 隆吉 氏

    私は、『コロナ騒ぎ 謎解き物語2――[メディア批判] 赤旗から朝日まで、私たちはガリレオの時代に戻ってしまうのだろうか』を昨年12月31日に出版しました。

 そこでは、ワクチン接種に疑問を呈しただけで「陰謀論者」の扱いを受けかねない日本の現状を、「私たちはガリレオの時代に戻ってしまうのだろうか」と表現しました。

 この現状は大手メディアだけでなく、左翼の新聞とされている『赤旗』や『長周新聞』にまで共通しています。これでは、「かつてガリレオが、教会権力に逆らって地動説を唱えただけで、危険人物とされた時代」に逆行してしまうからです。

 真理・真実を決めるのは教会権力でもなく、金力財力や政治権力でもありません。それは科学的実験によってのみたしかめることができます。

 ところが現在は、WHOがコロナ政策の是非を決めていて、コロナに対する治療に実験的ワクチンを使うかイベルメクチンなどほかの医薬品かを使うかの自由が、現場医師にありません。国連加盟のほとんどの政府がWHOの指示に従っているからです。

 そして、そのWHOを裏で支えているのが、巨大製薬会社やWEF(世界経済フォーラム)、さらにはビル・ゲイツ財団であることを、『コロナ騒ぎ謎解き物語1・2』で詳述してきました。彼らの金力財力、メディア支配はそれほど絶大だからです。

 従って日本政府も、日本人が開発してノーベル生理学・医学賞まで受け、発展途上国で「奇跡の治療薬」「第二のペニシリン」と呼ばれているイベルメクチンに、いまだにEUA緊急使用許可を与えようとしていません。

 日本政府のやっていることは巨額の税金を使って外国からの実験的ワクチンを(最近は経口薬も)輸入することのみです。イベルメクチンは予防薬としても治療薬としても目覚ましい治療実績を上げているのですから、これは壮大な税金の無駄遣いです。

 (イベルメクチンの治療実績については、『謎解き物語1・2』でも詳述しました。)

 では「自由の国」アメリカは、どうなっているでしょうか。ここでも現状は日本とあまり変わりません。というよりも、実態はもっとひどいというべきです。というのはWHOと一体になったFDA(アメリカ食品医薬品局)やCDC(アメリカ疾病管理予防センター)はイベルメクチンの使用を認めていないからです。

 それどころかバイデン政権は、ひたすら実験的ワクチンを全国民に強制接種するという政策を強力に推し進めているからです。それに抵抗しているのが共和党が知事を握っているいくつかの州政府だという、皮肉な現象がアメリカに生まれています。共和党が「自由」を主張し、民主党が「強制」を主張しているからです。

 今まで「リベラル・左翼」だと目されてきた民主党が、ファシズムのドイツと同じような「強制」を主張し、実験的ワクチンに疑問を呈したり抵抗したりするひとたちを「陰謀論者」と呼び、ひどい場合には「テロリスト」として社会から排除しようとする動きすらあります。

 恐ろしいことに、左翼と目されてきた人物すら、その先頭に立ち始めています。その典型例がノーム・チョムスキーでしょう。

 これまで私はチョムスキーを尊敬し、彼の著作をいくつかを翻訳しましたし、名著『マニュファクチャリング・コンセント(合意の捏造[ねつぞう])』発刊20周年記念の国際学会がカナダで開かれたとき、わざわざウィンザー大学(川を挟んで対岸からデトロイト見えました)まで会いに行ったほどです。

 ところが哀しいことに、このチョムスキーすら次のような発言をしているのです。この発言で私のチョムスキーに対する信頼・尊敬は、大きく損なわれることになりました。残念至極です。

Remove the Unvaccinated From Society, Says Radical Leftist Noam Chomsky
(ワクチン非接種者を社会から排除せよ。最左翼のチョムスキーが発言)
https://thelibertyloft.com/2021/10/26/remove-the-unvaccinated-from-society-says-radical-leftist-noam-chomsky/

by Kyle Schmidbauer  October 26, 2021

 このようなチョムスキーの発言は次の論考にあるように「右翼への贈り物」としてしかならないでしょう。それどころかアメリカのファシズム化に手を貸すことにつながりかねません。
“Coerced Vaccination”: The Left’s Contempt for Bodily Autonomy during the Covid-19 Pandemic. A “Gift to the Right”?
(「ワクチンの強制」:コロナ騒ぎのなかで、体の自己管理への左翼の軽蔑。これは「右翼への贈り物」?)
https://www.globalresearch.ca/coerced-vaccination-the-lefts-contempt-for-bodily-autonomy-during-the-covid-19-pandemic-a-gift-to-the-right/5765208

By Jonathan Cook、Global Research, December 26, 2021

 ところが、この「アメリカのファシズム化」「アメリカをガリレオの時代に引き戻すような動き」が、またもやアメリカで起きました。次の記事が、それを知らせてくれました。

●Medical Doctor Who Treated COVID Patients with Ivermectin and Hydroxychloroquine: License Suspended, Ordered to Undergo Psychiatric Evaluation ‘for Spreading Misinformation’
(イベルメクチンとヒドロキシクロロキンでコロナ患者を治療した医師:「誤情報」を広めたとして免許停止と精神鑑定を命じられる)
https://www.globalresearch.ca/mit-educated-anti-vaxxer-doctor-treated-covid-patients-ivermectin-hydroxychloroquine-has-license-suspended-must-undergo-psychiatric-evaluation-spreading-misinformation/5767401

By Snejana Farberov、Global Research, January 18, 2022、Daily Mail Online, 17 January 2022

 この記事によれば、メイン州の医療委員会は2022年1月12日の命令で、高名なMIT(マサチューセッツ工科大学)で教育を受けた医師が、患者の一部にイベルメクチンとヒドロキシクロロキンを投与し、COVID-19に関する誤った情報を広めたとして、免許停止と精神鑑定を命じたからです。

 ちなみに、このMITはチョムスキーが教鞭をとっていたことでも有名です。

 それはともかく、極めて多くのノーベル賞受賞者を産み出したことで有名なMITで教育を受け、70歳になるまで41年間も医者としての治療実績を上げ、患者から尊敬されることはあっても、治療ミスで非難されたことは一度もない人物です。

 彼女は、その治療実績のゆえに、有名な人名録『Who's Who in America』だけでなく『Who’s Who in the World』にまで掲載されるほど高名な医者です。

 そのような人物の免許を30日間停止し、精神鑑定まで受けさせようとするのですから、メイン州では恐ろしい狂気が荒れ狂っているといえます。アメリカでは以前からイベルメクチンへの攻撃が激しかったのですが、この事件はその頂点に位置するものではないでしょうか。

 ところで一方、アメリカでは、イベルメクチンの使用を現場で積極的に進めようとする団体としてFLCCC(COVID-19緊急治療 最前線医師の会)があり、この団体はイベルメクチンを使用しながら多くの患者をコロナウイルスから救ってきました。

 そのようすは『コロナ騒ぎ謎解き物語1・2』でも繰り返し説明してきた通りです。

 他方で、先述の通り、このイベルメクチンの使用を何とかやめさせようとする動きは、FDA(アメリカ食品医薬品局)やCDC(アメリカ疾病管理予防センター)だけでなく、大手メディアからも執拗に続けられてきました。

 この詳細は近刊『コロナ騒ぎ 謎解き物語3――ワクチンで死ぬか、イベルメクチンで生きるか』に述べてありますから、詳しくはそちらを参照してほしいのですが、1つだけ例を挙げるとすれば、テキサス州の農夫がイベルメクチンで死んだという次の記事です。

A Myth is Born: How CDC, FDA, and Media Wove a ウェブ of Ivermectin Lies That Outlives The Truth
(神話の誕生:CDCやFDAやメディアが、イベルメクチンの嘘物語をいかにして紡ぎ上げ、真実を押しつぶしたか)
https://www.globalresearch.ca/a-myth-is-born-how-cdc-fda-and-media-wove-a-web-of-ivermectin-lies-that-outlives-the-truth/5766102

Linda Bonvie and Mary Beth Pfeiffer、Dec 24, 2021、Global Research, January 03, 2022

 ここで死んだとされる農夫の死因はイベルメクチンとは何の関係もありませんでした。にもかかわらず、権力側が執拗に「イベルメクチンは危険だ」という神話、嘘話の網をつくりあげようとするようすは、この記事の記者の、たゆまぬ努力と探究心に支えられて、生々しく描かれています。

 これはいずれ私の主宰する研究所で運営している『翻訳NEWS』に掲載したいと思う記事です。

 それはともかく、優れた医学者であるメリル・ナス博士は、イギリスの Daily Mail紙が流した記事「彼女によって被害が出た」とする記事に、早速次のような反論を書いています。それは、GlobalResearch誌によれば次のようなものでした。

Dr. Meryl Nass: My Side of the Story, and the Constitutional protections that I believe are being abridged by the Misinformation Witch Hunt
(メリル・ナス博士:私の言い分。損なわれた憲法上の保護、それは偽情報に基づく魔女狩りです)
Dr. Meryl Nass、Global Research, January 18, 2022、anthraxvaccine.blogspot.com

 本当は、この彼女の言い分をここで紹介したいのですが、もうかなり長くなってきたので次回に回します。

インドのウッタール・ブラデッシュ州が州民全員に配った「コロナ反撃パッケージ」
イベルメクチン12mg10錠が入っている!!
インドのコロナ反撃パッケージ
https://www.globalresearch.ca/what-people-india-received-battle-covid-successfully/5767573

<追記>

 『コロナ騒ぎ謎解き物語1・2』で紹介したインドにおけるイベルメクチンの成功が、今度はインド最大の州ウッタール・ブラデッシュの政府を動かして、イベルメクチンを含む「コロナ撃退セット」を無料配布するに至りました。
 それを伝えてくれたのがGlobalResearch誌の次の記事です。

What People in India Have Received to Battle COVID Successfully. Ivermectin
(コロナと闘って成功したインド民衆が受けとったもの、それはイベルメクチン)
Look at the package contents and get even more angry with how the US government has failed its citizens
(そのパッケージのなかみを見よ。そしてアメリカ政府が市民に与えた失策に、もっと怒れ)
https://www.globalresearch.ca/what-people-india-received-battle-covid-successfully/5767573
By Joel S. Hirschhorn、Global Research, January 20, 2022、Pandemic Blunder Newsletter 17 January 2022

 画期的ニュースです。アメリカのファシズム化にたいする強力な反撃になるでしょう。

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○新刊『コロナ騒ぎ 謎解き物語2――[メディア批判] 朝日から赤旗まで、私たちはガリレオの時代に戻ってしまうのだろうか』の出版にあたって(前)
○イベルメクチン、パンデミックを終わらせる為に~DEVNET INTERNATIONAL・アザーニュース
○イベルメクチンを使用して医師免許を停止されたメリル・ナス博士の言い分、ファシズム化するアメリカ
○【論考】イベルメクチンの新型コロナへの効果(1)

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