【JA福岡中央会】農業×SDGsで支える持続可能な暮らし、担い手育成で地域産業の中核へ
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農業×SDGsで持続可能な暮らしを
──SDGsの目標達成が世界的に求められるなかで、農業が注目されています。
乗富 将来世代のためにと始まったSDGs(持続可能な開発目標)と国消国産を支える農業とは、親和性が高いと思います。JAでも、地域の抱える課題に対して解決策を提示できるように貢献してまいります。
トレーニングファームを利用している新規就農者は、「自分で創意工夫して取り組める」「時間が自由に取れる」「自然・農業が好き」「収益性が高く将来性がある」などを理由に、農家への転身を選択しています。自然を相手にする難しさがあり、慣れるまで大変ではありますが、サラリーマンのままでは望めない収入を得られる可能性もたしかにあります。
新規就農者への支援活動を拡充させることで、農業、そして地域社会への定着にもつなげていければと考えています。人口減少により、村祭りなど地域行事への参加者、そうした無形文化の継承者も少なくなっていくなか、農業への参入を通じて地域の活性化にも貢献できればと思います。
このほかにも、親子農業体験など、福岡県内のJAでは、食農体験を通して、農業や農産物、農家やJAのことを知ってもらうため、さまざまな活動を行っています。
──地域コミュニティの維持という点においても、JAの活動が役立つことは多いと思います。
乗富 JA主催の少年野球大会は、全国的な取り組みでもあります。このほかに少年剣道大会、少年サッカー大会、卓球選手権大会なども主催しております。
農業支援を軸に、私たちの活動は地域社会の賑わい創出に向けられています。日々の生活の要となる食、そしてJAバンクによる貯金・融資事業、JA共済による共済(保険)事業、そのほかに葬祭や不動産事業など、総合的な生活支援を行うことが可能なのが、JAグループとしての強みです。
地域産業の中核を担える強い農業を目指し、一歩一歩着実に歩みを進めていくことが、結果として地域社会の持続可能な発展に貢献していくものと考えております。決して容易な道のりではありませんが、これからも掲げた目標の実現に向けて、一所懸命に取り組んでまいります。
(了)
【代 源太朗】
<プロフィール>
乗富 幸雄(のりとみ・ゆきお)
1951年生まれ。福岡県みやま市出身。2014年6月、JAみなみ筑後代表理事組合長に就任。20年6月にはJA福岡中央会代表理事会長に就任し、JA全農経営管理委員会副会長、JA全農ふくれん運営委員会会長も務める。月刊誌 I・Bまちづくりに記事を書きませんか?
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