かしいかえん跡は何ができる？跡地利用考察（中）

国道3号沿線中心に、まだまだ開発進む千早エリア（つづき）

　千早エリアではほかに、21年9月末に閉店した「スポガ香椎店」の跡地再開発も注目を集めている。

　スポガ香椎店は、1965年12月に「西日本ゴルフセンター」として開業したのが始まり。70年12月にゴルフセンターの隣接地で、ボウリング34レーンを備えた総合スポーツセンター「香椎スポーツガーデン」が開業した。その後、ボウリングレーン増設や施設の建替えなどを経ながら、08年7月に「スポガ香椎店」としてリニューアルをはたした。また、19年12月にはゴルフセンターが閉店となったが、その跡地を再開発するかたちで、21年4月に食品スーパー「サニー」や無印良品、スポーツクラブエスタなどが入る新たな商業施設「GARDENS CHIHAYA（ガーデンズ千早）」がオープンしていた。しかし、スポガ香椎店は施設老朽化などを理由に、21年9月末に閉店。56年間の歴史に幕を下ろしたかたちだ。

　現在、ガーデンズ千早とスポガ香椎店との間にあった駐車場では、新たな広場空間へと再整備が進んでいる。基本設計には（株）オープン・エーが参画し、芝生広場やオープンデッキ、カフェレストランなどを設置。千早エリアに点在する公園や広場をつなぐ、コミュニティのハブとなる空間の創出を目指している。また、スポガ香椎店跡地では、「SG千早建替工事」として既存建物の解体工事が進行中。ガーデンズ千早などの運営を行う高橋（株）の広報によると、「（跡地の）今後の計画については未定」としている。

　このように、国道3号沿線を中心として、千早エリアの再開発もまだまだ活況を呈しているようだ。

【坂田　憲治】