【連載】福岡県議・後藤香織の「県政奮闘記」（9）～ウクライナ侵攻に強く抗議

2022年4月11日 11:28

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知事へ緊急要請～民主県政クラブ県議団

　新型コロナウイルス感染症の急激な感染拡大を受け、短期間で感染拡大を収束させること、生活者の暮らしを守ること、事業者の事業継続を支援することなどの観点から、2月3日、私たち民主県政クラブ県議団は、県民や関係団体から意見を聴取して福岡県への緊急要請を行いました。

　情報把握・情報提供および県独自の対応について、自宅待機者、保育・教育現場への対応について、労働者、事業者への支援や検査、ワクチン接種の推進についてなど、大きく5項目25点について、知事へ要請書を手渡し、意見交換を行っています。

福岡県議会2月定例会が開会

　2月21日に福岡県議会2月定例会が開会しました。3月24日までの長丁場でしたが、しっかり審議いたしました！　ちなみに議場では私は1番前（一期生なので……）のど真ん中に座っています。当選してから毎回続けている一般質問も、今回ももちろん質問します。いかに、課題を浮かび上がらせ、県民の皆さまのためになる回答を引き出すために、毎日、頭を悩ませています。今後も応援よろしくお願いします。

一般質問～社会的要因の推進を

　3月7日に、私の一般質問の登壇が終わりました。以下がその概要です。

社会的養育の推進について

　児童虐待などで行き場のない子どもたちに対して、安心して永続的に人間関係や生活の場を保障する「パーマネンシー保障」が求められていることから、養育里親と特別養子縁組推進のための環境整備について聞きました。質問の全文はコチラ（2022年2月定例会一般質問社会的養育の推進について）です。

2040年問題と持続可能な介護保険制度について

　少子化による急速な人口減少と、団塊ジュニア世代が65歳以上になることによって高齢者人口が最大となる2040年は、世代間の不均衡が著しくなります。そのような中、介護保険制度をどのように持続可能な制度にしてくのか、認知症対策、介護人材の確保などの観点から、質問しました。

　とくに、高齢者の自立支援・重度化防止等の取り組みや、県による市町村支援の取り組みを促すための財政的インセンティブ「保険者機能強化推進交付金」および「介護保険保険者努力支援交付金」の評価結果について、本県は年々全国順位が下がり、令和4年度分は、全国最下位であることが示されました。

　県は、早急に改善を図るため、ただちに関係課で対策チームを編成し、指標ごとに対策の検討を行い、今年9月の評価時点においては、国の示す指標に対応した市町村へのきめ細かな支援ができるよう取り組んでいくとのことです。質問の全文はコチラ（2022年2月定例会一般質問 2040年問題と持続可能な介護保険制度について）。

地方議会関係のハラスメントをなくそう！

　意外に思う方がいらっしゃるかもしれませんが、議員活動をしていると、辛（つら）い言葉を投げかけられたり絡まれることが多々あります。そして、こういう経験は私だけではないと思います。

　「政治分野における男女共同参画の推進に関する法律」が6月に改正され、議員や候補者へのセクハラ・マタハラ（マタニティー・ハラスメント／妊娠・出産・育児に関するいやがらせ）などへの相談体制の整備・対策を講じるよう、地方自治体の責務が強化されました。性別を問わず、立候補や議員活動をしやすい環境整備が必要で、それがひいては多様な民意を反映する政治につながります。

　こういった流れや、議員、候補者へのハラスメントに関する内閣府の調査結果などを鑑み、3月10日、福岡県議会では「地方議会関係ハラスメントの根絶を求める決議」が可決されました。全国初となる条例制定に向け、福岡県議会全体で動き始めます。

ロシア軍のウクライナ侵攻に強く抗議

　福岡県議会が、県内でいち早く「ロシア軍のウクライナ侵攻に強く抗議し、恒久平和を求める決議」を出しました。ユニセフを通して、福岡県議会でウクライナへ寄付も行っています。

　このことに対して3月11日、在福ウクライナ人の方々が福岡県議会を訪れました。ご家族を福岡に受け入れてほしいなどのご意見や、ロシアとの関係性、現地の様子などをお聞きしました。

　福岡県では、3月10日からウクライナの皆さまに対する人道支援のための救援金を募集しています。

募金箱の設置場所

・福岡県庁総合案内（行政棟1階ロビー）
・県パスポートセンター
・県パスポートセンター北九州支所
・県パスポートセンター久留米支所
・県パスポートセンター飯塚支所
・（公財）福岡県国際交流センター「こくさいひろば」

募金振込専用口座

福岡銀行　県庁内支店
普通預金　1221805
福岡県ウクライナ支援救援金
（フクオカケンウクライナシエンキユウエンキン）

西日本シティ銀行　本店営業部
普通預金　3562290
福岡県ウクライナ支援救援金
（フクオカケンウクライナシエンキユウエンキン）

　お寄せいただいた募金は日本赤十字社を通じて、ウクライナでの人道危機対応およびウクライナからの避難民を受け入れる国々における救援活動を支援するために使われます。

福岡県議会2月定例会閉会

　2月21日に開会した2月定例会は、新年度予算案を審議した予算特別委員会を挟んで、3月24日にすべての議案を可決して閉会しました。

　新年度当初予算は、21年度2月補正予算274億円、12月補正予算868億円を含め、16カ月予算と位置付けられ、総額では2兆2,672億円となりました。さらに、まん延防止等重点措置などに対応する補正予算が4回にわたり追加提出されました。新年度予算の内容などは改めて、私の県政レポートでご報告させていただきます。次の6月議会までは、しっかりと地元活動や調査活動に頑張ります。