2022年05月19日( 木 )
by データ・マックス

交代策的中!逆転で快勝 福岡2-1湘南

サッカー イメージ    サッカーJ1リーグのアビスパ福岡は23日、ホームのベスト電器スタジアムに湘南ベルマーレを迎えてYBCルヴァンカップ・グループステージ第5節の試合を行った。

 アビスパはここまでリーグ戦では得点力不足に悩む展開が続いているが、ルヴァンカップの前節・ジュビロ磐田戦では複数得点を奪って逆転勝利を挙げ、グループ2位につけている。この試合の対戦相手・湘南ベルマーレはグループ1位。両者ともこの試合に勝てば、他の試合の結果次第ではプレーオフ進出が決まる大事な一戦だ。

 アビスパの先発には、ルヴァンカップ前節の磐田戦で出色の活躍を見せたMF北島祐二が名を連ねた。中盤はMF田邉草民とMF中村駿という珍しい組み合わせ、センターバックはDFドウグラス・グローリ、DF宮大樹とリーグ戦の主力が並ぶ。それもそのはず、湘南ベルマーレの先発にはJリーグ屈指の強力センターフォワードであるFWウェリントンが先発。中盤にはアビスパでもプレー経験があるMF石原博教、そしてゴールマウスを守るのは東京オリンピック代表のGK谷晃生と、湘南の本気度がわかるラインナップとなっている。

 試合は、ラインをコンパクトに保ってショートカウンターを狙う両チームの戦術が真っ向からぶつかりあう好ゲームとなった。2分には早くもFW山岸祐也が倒され、湘南DF大岩一貴がイエローカードを提示されるなど、激しい展開が続く。

 前半を支配したのは湘南。3分、MF山田直輝がゴール前に浮き球のスルーパスを送り、チャンスを演出。こぼれたボールをMF茨田陽生が反転してシュートするとボールはネットを揺らすが、これはオフサイドの判定となりノーゴール。対するアビスパは13分、FW山岸が中央で落として左サイドのMF北島に展開。北島はクロスを狙うが、これはシュートには至らない。

 湘南は前線のFWウェリントンにボールを集め、ウェリントンは迫力あるプレーを見せる。対応するDFドウグラス・グローリが一対一で圧倒されるシーンも目立ち、湘南が迫力のある攻撃を繰り返す。

 21分、ついに均衡が破れる。湘南FW大橋祐紀が左にパスをはたくと、MF石原博教が柔らかいスルーパスをゴール前に送る。これをMF山田直輝が冷静に左足で合わせ、先制ゴールを決める。

 リードを許したアビスパは攻勢に転じる。29分にはMF田邉草民のシュート、30分にはMF中村駿がFKから直接狙うが、ゴールには至らない。34分にはMF金森健志が完全にフリーになってシュートを放ち、36分には波状攻撃からDF湯澤聖人がシュートを試みるが、どちらもゴールの枠を逸れていく。

 後半、長谷部茂利監督は一気に動く。MF金森、DF湯澤が下がり、代わってMFジョルディ・クルークス、DF志知孝明がピッチに入る。

 50分にMF北島祐二の強烈なシュートがクロスバーを叩くと、ゲームの流れは一気に変わる。53分、MFクルークスがドリブルで右サイドを切り裂き、コーナーキックを獲得。キッカーはMF北島だ。北島がゴール前に送ったボールはいったん弾かれるが、これを北島が再び回収。北島はクロスを送ると見せてペナルティエリア右側で待ち構えていたMFクルークスに鋭いパスを送る。クルークスはエリア内を一瞥すると、利き足の左を一閃。強烈なスピンのかかったシュートはGK谷晃生のニアサイドを貫き、同点ゴールとなった。

 さらに60分。DF志知孝明が左サイドから長いクロスボールを上げると、ファーサイドに走り込んできたFWフアンマが長い身体を伸ばしてドンピシャリのタイミングでヘディング。力強いシュートはゴール左隅に吸い込まれた。フアンマとしては、今季初ゴールとなる得点だ。

 失点直後の63分に湘南は3人交代して反撃を狙うが、いったんアビスパに傾いた流れは変えられない。その後もたびたびカウンターからチャンスをつかんだアビスパだが、追加点は奪えず。そのまま2対1で試合終了となり、アビスパは2試合連続で逆転勝利を収めた。

 試合後の記者会見では、両チームの監督がそれぞれ「前半と後半で別のゲームになった」と振り返った。この日誕生日だった長谷部監督にとっては、うれしいプレゼントとなる一勝だったといえるだろう。

 この日行われたジュビロ磐田対FC東京の試合で磐田が勝ったため、アビスパのグループ2位以内は確定せず。プレーオフ進出決定は5月18日に行われるグループリーグ最終節、アウェーでのFC東京戦に持ち越しとなった。

 快勝となったこの試合を、まずはリーグ戦につなげたい。そして、ルヴァンカップでのプレーオフ進出、さらにプライムステージ(決勝トーナメント)進出は今シーズンの目標でもある。
 「目指している場所に到達するために必要な道だと考えている」とこの日の試合を振り返った長谷部監督の言葉通り、一歩一歩目標に向けた歩みを進めるアビスパを、スタジアムで応援しよう。

【深水 央】

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