北海道の知床半島沖で観光船「KAZU I」が遭難した事故で、同船を運行する(有)知床遊覧船(北海道斜里町)の桂田精一社長(58)が27日に記者会見を開き、被害者とその家族に対し、謝罪の弁を述べた。桂田社長は公の場で初めて事故の経緯などを説明、出航判断の誤りを認めつつ、「会社の収益のために無理に出港させたことはない」とも語ったという。
今回の事故では乗船客26人中11人の死亡が確認され、残り15人が行方不明となっており、死亡した乗客のなかには福岡県の50代男性が含まれている。
九州運輸局は今回の事故の重大性を考慮し、連休前の本日(28日)までを重点実施期間として、管内の全旅客船事業者を対象に緊急安全点検を実施している。
点検では、(1)発航前点検などの事故予防措置が適切に行われているか、(2)悪天候時の運航中止基準が徹底されているか、(3)非常時の乗客脱出手順が適切かなどを確認するとしている。
【新貝 竜也】
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