2022年08月20日( 土 )
by データ・マックス

九大の叡智生かしたゲートシティ誕生へ

産学民連携によるゲートシティ開発

 九州大学伊都キャンパス(以下、九大)の開校以降、近接エリアの元岡、周船寺、田尻では、九大に通う学生や関係者を中心に、まずは交流人口の増加が始まった。その後、アパートやマンションを中心に住宅整備が進むにつれて、定住人口も増加していき、2017年に西都校区が誕生すると、JR九大学研都市駅周辺の再開発はさらに勢いづいていった。そして22年現在、九大周辺地域は、福岡市西区でも屈指の人口増加率を誇るまちへと成長している。

九大周辺地域の人口増加率

 福岡市西区周船寺3丁目、ならびに大字徳永、大字田尻の各一部(西都・元岡校区)を対象エリアとする「福岡市北原・田尻土地区画整理事業」は、こうした人口増に対応した開発だ。東京ドーム約2.5個分に相当する約11.8haのエリア内では、先行して大和ハウス工業(株)が全56区画の大規模分譲地「セキュレアガーデン九大学研都市」の開発および商業施設「(仮称)西部ガス都市開発(株)様貸店舗」の建設・テナント誘致を進めており、今秋一部開業予定。また、同事業には既存プロジェクトとの相乗効果による、さらなる賑わいの創出も期待されている。

北原・田尻土地区画整理事業対象エリア
北原・田尻土地区画整理事業対象エリア

 エリアの計画人口は約730人。国道202号バイパスから九大までを結ぶ市道・学園通線沿いで、JR九大学研都市駅まで徒歩10分圏内と交通アクセスは良好。戸建のほか高層マンションの開発、日々の生活に欠かせないスーパーや飲食店に加えて、金融機関やクリニックなどの誘致を目指している。

 大和ハウス工業、九大、そして北原・田尻土地区画整理事業整理組合の産学民連携によって形づくられているもの、それは福岡市の中心部から九大に向かう際の玄関口となる、新たなゲートシティなのだ。

【代 源太朗】

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