2024年05月05日( 日 )

「ちはや公園」「KURUMERU」公園で地域の魅力向上へ

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高橋(株)

久留米初のPark-PFI

高橋(株) 専務取締役 高橋 米彦 氏
高橋(株) 専務取締役
高橋 米彦 氏

 一方で、久留米市東櫛原町・合川町に位置する「久留米市中央公園」(以下、中央公園)では、7月2日の開業に向けて、新施設「KURUMERU(くるめる)」の整備が進められている。

 同施設は、久留米市の官民連携魅力創出事業の第1弾となる「中央公園官民連携魅力創出事業」の一環として進められたもので、同市にとって初のPark-PFI()事業となる。20年10月に公募が開始され、高橋、(株)オープン・エー、金子建設(株)で構成される企業グループ「久留米市中央公園〈グッドサイクル〉プロジェクト共同体」が事業者に決定。21年3月の基本協定締結を経て、施設の建設に着工していた。事業期間は21年3月~41年3月までの20年間。

※Park-PFI(公募設置管理制度):公園に施設を設置して運営する民間事業者を公募により選定する制度のこと ^

開業に向けて整備が進む「KURUMERU」
開業に向けて整備が進む「KURUMERU」

 同事業では、中央公園の芝生広場(約2万m2)の一角を整備し、木造平屋・地上1階建てのKURUMERUを中心としてイベント広場やマルシェ広場などの6つの広場を放射線状に配置する。核となるKURUMERUはカフェやライフスタジオを備えており、カフェは同社の飲食部門が運営を担当し、監修は久留米市のフレンチレストラン「Spoon(スプーン)」のシェフ・井上勝紀氏が行う。また、メニューの1つであるパンケーキは、九州産の小麦・雑穀を100%使用した「九州パンケーキ」のパンケーキミックスを使用。6つの広場では、地元久留米の食材を販売するマルシェや、隣接する青少年科学館などと連携したワークショップなど、定期的にイベントを開催していく予定で、自然を感じながら食、人、モノ、コトが循環する場にしていきたい考えだ。

 「この中央公園は、市民の皆さんから親しまれる久留米市の“セントラルパーク”です。ここでいろいろなイベントや仕掛けにトライしながら賑わいを創出し、公園という場所の楽しみ方を広げていくことで、地域の人々が自分の庭のように親しみをもってくれる場所にしていきたいと思っています」(高橋(株)専務取締役・高橋米彦氏)。

「KURUMERU」完成イメージ図
「KURUMERU」完成イメージ図

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 場所や形態は違えども、ともに“公園”を核として地域の魅力向上につなげていこうという取り組みは共通している。ガーデンズ千早(ちはや公園含む)やKURUMERUが今後、周辺地域の賑わい創出&活性化に寄与しながら、いかに地域のランドマークとしての認知を高めていけるか、期待したい。

【吉村 直紘】

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