【福岡・平尾(1)】マンション以外でも開発活発
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開発相次ぎ、人口も増加傾向
住民基本台帳に基づく、小学校区別の人口(世帯数)の10年間の推移を見ると、平尾小学校区は2013年6月末時点で2万1,724人(1万2,064世帯)に対し、22年6月末時点では2万4,991人(1万4,437世帯)へ増加。高宮、西高宮、大楠校区でも人口・世帯数ともに増加基調で推移してきた(小笹校区は人口微減)。
商業地に近接していながらも、閑静な住環境が評価され、マンション用地や戸建用地として注目を集め、地価も右肩上がりで推移。リーマン・ショックの影響から不動産価格が落ち込んでいた10年1月の公示地価と比べると、2倍以上にまで高騰している地点も少なくない。
そんな平尾駅周辺で存在感を高めているのが、独自の建築思想に基づいたデザインが特徴のマンション開発などを手がけるLANDICグループ(福岡市)だ。平尾駅徒歩2分の好立地で分譲マンション「DEUX・RESIA 平尾PREMIUM(仮称)」(全86戸)の開発を進めており、24年1月に完成予定。同マンションは「都市のなかで、自然のここちよさを感じながら暮らす。」をテーマに掲げる。幹線道路・高宮通りに面し、かつ平尾駅至近という立地を生かしつつも、日常の暮らしのなかで太陽の光や風、植物の潤い、水の透明感など、自然がもたらしてくれるここちよさに触れる建築物を創造することを目指している。
また今年3月には、谷尻誠氏・吉田愛氏が率いる日本を代表するデザイン事務所・サポーズデザインオフィスとコラボした複合施設「L+ HIRAO(LANDIC HOUSE & CAFE)」を平尾駅の隣接地にオープン。L+ HIRAOは、博多区美野島に21年春オープンしたL+ (LANDIC DESIGN STUDIO)の2号店となり、L+と同じくカフェが常設されるほか、観葉植物の販売も行われる。さらに、ワークショップなどのポップアップイベントも開催されるなど、オープン以降、平尾駅の新たな賑わい創造に寄与してきた。
L+ HIRAOは敷地が広いわけでも建物が高いわけでもないが、平尾駅至近の立地を生かした「小さいながらも平尾のランドマーク」となり得る施設だが、平尾駅から北側に6分歩いたところでも同じく「小さいながらも平尾のランドマーク」となりそうな建物の建築が計画されている。――それが「NOT A HOTEL FUKUOKA」だ。
【永上 隼人】
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