2024年05月21日( 火 )

【中国総領事館】国慶節あいさつ~国交正常化50周年を迎え

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律 桂軍 中国駐福岡総領事

    律桂軍・中華人民共和国駐福岡総領事より、国慶節(10月1日)のあいさつ状を頂戴したので、全文を掲載して紹介する。

 なお、同総領事館は今年も国慶節レセプションの実施を見合わせる模様。

 

同胞の皆様、友人の皆様:

 今年は特別かつ重要な年を迎え、中華人民共和国成立73周年であり、中国共産党第20回全国代表大会が行われる年であり、また中日国交正常化50周年でもあり、中国発展の歴史、中日関係の歴史において重要な意義をもっています。中国駐福岡総領事館を代表し、同胞の皆様にお慶び申し上げるとともに、日本の各界の友人が中国の新型コロナウィルス感染症対策と中日協力に多大な支持と貢献をなさったことに心より御礼を申し上げます。

 中華人民共和国成立以来、中国は先進国が数百年かかった発展の道を数十年で歩み、経済急速成長と社会長期的安定という2つの奇跡をつくり上げました。昨年創立百周年を迎えた中国共産党の強いリーダーシップの下、中華民族は立ち上がり、豊かになることから、強くなることへ偉大な飛躍を迎え、中華民族の数千年の歴史において最も壮大な叙事詩を書きつづってきました。我々は、党創立百周年を迎える際、1つ目の百周年の奮闘目標を達成し、小康社会を全面的に築き上げ、今や2つ目の百周年「建国百周年」の奮闘目標に向かって、社会主義現代化国家を全面的に建設する新たな征途に踏み出しました。

 2012年の第18回党大会以降、中国の特色ある社会主義は新時代を迎えました。10年以来、習近平同志を核心とする党中央の強固な指導の下、我々は一連の戦略的な措置をとり、一連の変革的な実践を推し進め、一連の突破的な進展を遂げ、一連の代表的な成果を挙げ、長年解決しえなかった数多くの難題を解決し、長期的なことに関わる数多くの大事を成し遂げ、さまざまなリスク、挑戦と試練を乗り越え、党と国家の事業で歴史的成果を収め、歴史的変革を進めました。2013年から2021年までの間に、中国の国内総生産(GDP)年平均成長率は6.6%となり、同期の世界の2.6%や発展途上のエコノミーの3.7%を上回りました。中国の世界経済成長への寄与度は平均で30%を超え、世界一でした。新時代の10年間の偉大な変革は、中国共産党の歴史、新中国の歴史、改革開放の歴史、社会主義の歴史、中華民族の歴史において、一里塚の意義をもっています。

 中日国交正常化50年以来、中日双方は政治、経済、人的・文化的交流、地方、青少年など各分野において重要な実績を出しました。コロナ発生前、中日間の人的往来は1,200万人を突破しました。昨年、中日貿易総額は3,714億ドルに増え、日米・日欧の貿易総額に相当する規模で、新たな記録を更新しました。九州地域は古くから中日交流の門戸として中日地方交流の先頭に立っています。江蘇省と福岡県、福建省と沖縄県、山東省と山口県、広西チワン族自治区と熊本県などは、地方友好省・県のモデルになっており、中日友好関係を力強く推進し、両国民に大切な福祉をもたらしました。

 次の50年を展望するにあたり、中国は平和発展、協力、ウィン・ウィンを引き続き堅持し、2035年までに、社会主義現代化をほぼ実現し、今世紀半ばまでに社会主義現代化強国を全面的に築き上げます。このプロセスにおいて、中国は引き続き中日協力、九州と中国の協力に大きなチャンスを与えるとともに、地域、アジアひいては世界の平和、安定、繁栄にさらなる貢献をするのでしょう。新たな歴史のスタート地点に立ち、国交正常化の初心を鑑み、中日友好の信念を固め、双方の共通認識を大切にし、新時代の要求にふさわしい中日関係の構築に努め、次の50年における中日友好協力関係が健康かつ安定的に発展することを期待しております。

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