わらび座ミュージカル「ジパング青春記」特設ページ
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2015年07月28日 11:53

太平水産、第三者破産により倒産(4) 倒産を追う 

(有)太平水産

oyama 2013年3月からは、国産天然魚の減少、関西以西産地の人気高、円安による他国の強い買付などさまざまな要因により魚価は上昇を続け、1キロ約1,000円まで回復。太平水産は、12年5月期に売上高約11億円を計上したが、最終利益が8億円あまりの赤字となった。翌13年5月期は販売尾数を減らしたこともあり、同7億円、最終利益3億円を計上。14年5月期は前述の魚価が回復したことで、同5億6,200万円、最終利益は約2億1,000万円の黒字を計上するまで回復した。

 「養殖業は得られる利益もでかいが、リスクも大きい。いくら養殖に適した海とはいえ、赤潮により魚自体に大きな影響を及ぼすこともある。だから業者は保険に加入するのだが、このような保険でさえも出費負担としては大きい」と地元関係者は語る。2010年から、漁業者と国が一定の割合であらかじめ積立てを行い、配合飼料価格が一定以上上昇した際に、その積立金から補てん金を交付する「漁業経営セーフティネット構築事業」を実施している。しかし大手か個人かで格差がり積立金を高く積めない業者もいて、十分な支援策ではないという。魚価の低迷で養殖生産にかかる費用に見合っていない現状では、廃業に追い込まれていく業者も多い。

 「販売尾数、導入尾数の縮小による経営改善を行ってきたが、このままでは費用がかさむだけ」(鹿児島信漁連)。同社は黒字化できたものの16億円の債務超過を解消する目途が立たないことで、第三者破産手続きに至ったようだ。同信漁連によると、同社への融資額は9億6,000万円。負債総額の約半分が同信漁連によるもの。魚価の回復がもっと早ければ、このような事態を避けられた可能性があったのかもしれない。
 今年5月、桜島の爆発的噴火があり、昭和火口から噴石が吹き出し山肌を赤く染めた。地元の土産物屋によると、噴火後、観光客も減少しているという。地元住民にとっては桜島噴火の不安もあるなか、今回の倒産も含めて景気の良い話が少ない。

(了)
【特別取材班】

<COMPANY INFORMATION>
代 表:友野 千奈美
所在地:鹿児島市桜島赤生原町177-2
資本金:500万円
売上高:(14/5)5億6,200万円

 

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