令和の採用活動ノウハウ(6)学生が絶対NGな口説き文句とは?
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多くの企業が採用活動で頭を悩ませるものが、『辞退』です。選考途中での辞退も肩を落としますが、とくにダメージが大きいものが、内定を出した後の辞退です。ここまでの選考にかけた工数やお金が無駄になったような虚しさを感じたことがある方も多いでしょう。今回は、大学生はどのような考えをもって就活をしているのかを解説し、適切な口説き方を考えてみたいと思います。
大学生の企業選びの基準
(株)ガロアによる大学生455名以上を対象とした調査によると、「就職活動の企業選びで重視することは?」という質問に対して、『あてはまる』『ややあてはまる』を回答した大学生が多かったのは、次の3つでした。
・会社の雰囲気や価値観が合う
・社長や社員の人柄が良い
・やりたい仕事ができるまた、「企業の規模についてはどう考えますか?」という質問には、「やりたい仕事ができるなら大手企業がよい」(38%)は、「やりたい仕事ができるなら中小企業でもよい」(31%)を7ポイント上回る程度でした。
ここから読み取れる内容としては、『大手企業第一主義』ではなく『やりたい仕事ができるかどうか』が重要になっていると考えられます。実際に、私の運営する仕事塾という学生コミュニティでも、企業規模や勤務地・待遇よりも『仕事内容』を重要視する傾向は確認できます。
そのため、辞退理由も「やりたいことをやれなさそう」という意見が多いです。採用側は『何ができるのか』『どのような力が身につくのか』を伝える必要がありそうです。
口説き方は「個別対応」で
前述したように、学生の思考性は『企業規模や企業ブランド』から『仕事内容』に変わってきています。そのため、採用側は選考中の学生に『何をしたいのか?』『なぜそれをしたいのか?』を深掘りする必要があります。流れとしては、以下の3ステップです。
・自社の魅力を会社軸、事業軸、社員軸で言語化する
・選考の序盤で学生が何をしたいのかをヒアリングする
・選考途中で学生のしたいことに対して、自社の魅力を適宜カスタマイズして伝えるこれを実行するためにも、まずは現在の選考フローの序盤に『面談』を入れて、学生と一対一で話すだけの時間を設けることをオススメします。
本日の記事では、以上2点を紹介させていただきました。大学生の考え方も変わってきていますが、大企業が有利とはいえない時代です。地方企業や中小企業も闘い方を工夫すれば、採用活動は成功できるということでもありますので、まずは自社の魅力を言語化することから始めてみてはいかがでしょうか。
<プロフィール>
高村 一光 (たかむら・いっこう)
大学生限定のビジネスコミュニティ『仕事塾』代表
1994年生まれ。福岡中央高校・西南学院大学を卒業。2017年から21年9月まで人材大手企業のパーソルキャリア(株)にて、法人の採用支援コンサルタントとして勤務。退職後、前職で培った経験を基に開設したビジネスコミュニティ『仕事塾』を本格始動。現役の大学生が企業の新卒採用を支援する『学生人事』を展開し、ミスマッチをなくすために活動中。月刊誌 I・Bまちづくりに記事を書きませんか?
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