令和の採用活動ノウハウ(7)面接官の態度が学生の印象を悪くする?!
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(株)電通の調査によると、就活生の89.4%が就活を通して「企業や商品のイメージが良くなったことがある」といい、63.5%が「イメージが悪くなったことがある」という結果となったようです。ここからは、大学生は自身の就活により、企業イメージを大きく変えていることがわかります。この点について、企業側はどのような努力をしていけばいいのか、本記事ではその解説をしたいと思います。
(1)印象が悪くなってしまう原因
大学生・大学院生863名に聞いたこの調査によると、印象が悪くなる原因としては以下の内容が上位を占めています。
・「面接官の印象が良くなかった」(67.1%)
・「社風が古いと感じた」(38.1%)
・「選考結果の発表が遅かった」(31.8%)
・「OBOG訪問で会った社員の印象が良くなかった」(31.8%)今の就活生は、『社風などが自分の価値観に合うか』という判断はもちろんですが、『企業の印象』や『その企業の社会人の質』も重要視しているように思います。また、上位には入っていませんが「選考プロセスが不透明だった」という理由もランクインしており、ネットワークが普及している今だからこそ、『不透明さ』にストレスや不安を感じる学生もいると見受けられます。
(2)企業はどうすればいいのか?
今の就活生は、『社員の質』『企業体質』『社風』『仕事の質』など、企業に関するさまざまなことを結構“見て”います。とくに今はネットを通じて情報が取得できる時代ですので、隠しごとがない姿勢が好印象をもたれることも多くあります。
このことから、まずは以下のことを誠実に取り組んでみてはいかがでしょうか。・自社の課題や今後強化していきたいポイントの開示(ナビサイトを活用)
・選考フローの明確な開示(ナビサイトを活用)
・面接官の教育(面接ロープレ、面接基準の作成などを社内で実施)
・若手社員の紹介記事の作成(『現場の〇〇さんに話を聞いてみた』などをブログで公開)
・スピード感のある応募者対応「最近の就活生は何を考えているかわからない」という気持ちも痛いほどわかりますが、そういったときこそ、このような調査データや大学生の生の声を聞いてみて、自社の採用活動に生かしていただけたらと思います。
<プロフィール>
高村 一光 (たかむら・いっこう)
大学生限定のビジネスコミュニティ『仕事塾』代表
1994年生まれ。福岡中央高校・西南学院大学を卒業。2017年から21年9月まで人材大手企業のパーソルキャリア(株)にて、法人の採用支援コンサルタントとして勤務。退職後、前職で培った経験を基に開設したビジネスコミュニティ『仕事塾』を本格始動。現役の大学生が企業の新卒採用を支援する『学生人事』を展開し、ミスマッチをなくすために活動中。月刊誌 I・Bまちづくりに記事を書きませんか?
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