2024年05月15日( 水 )

令和の採用活動ノウハウ(8)今日からできる2つの新卒採用対策

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引用:(株)ディスコ
『キャリタス就活 2024 学生モニター調査結果
(2023年2月発行) 』

 3月、ナビサイトの解禁と同時に、多くの企業が説明会を行っています。大学生の就職活動も盛り上がり、スーツ姿の学生を多く見る季節となりました。

 しかし企業にとって、24卒の採用活動は今までにない採用活動が求められています。その理由は早期化です。今年2月1日時点で68.2%の学生が本選考の経験があります。すなわち、これから出会う学生の約7割の学生は『すでにどこかの選考を受けている』という状態であり、『他社と比較される』ということです。

 この比較環境にあるなかで、3月から本選考をスタートすることが多い地方企業が意識していきたいのは、『学生の選考体験価値の強化』です。「受けて良かった」と選考体験で差別化をするためにも、本記事では今日からできる2つの対策をまとめたいと思います。

(1)説明会は『現場社員』が登壇する

 マイナビ学生就職モニター調査によると、23卒学生は『入社予定先を選択した際に判断味料となった情報』の上位の大部分を占めるのが『社風・社員』に関する項目でした(8月時点)。「どんな方と一緒に仕事をすることになるのか」を実際に見たいという気持ちが強いようです。面接は管理職や役員以上の方が担当されると思うので、説明会の段階で若手社員の方に実際に登壇してもらうことが重要だと思います。

(2)ナビサイトを更新する

 同じモニター調査から別の項目について見てみると、ナビサイト(就職情報サイト)で注目した情報のランキングがあります。画面の上から順に見る学生が多いのも事実ですが、『仕事内容』や『事業内容』『募集職種』も上位に入っています。もう一度自社のナビサイトを見て、『学生にわかりやすい言葉で記載されているか』『実際の社員の声を入れて親近感をつくることができているか』『難しい専門用語など使っていないか』などを確認してみてください。また、ここには載っていませんが、“ナビサイト更新日程”があまりにも古いと、学生は「もう採用活動していないのかな」と思うそうです。積極的に更新するようにしましょう。

● ● ●

 いかがでしょうか。これからの本選考は、こうした『学生目線』を取り入れることで、「受けて良かった」と思われるような採用活動が大切になってくると思います。インターネットの活用術も身につけつつ、自社の魅力を現場社員の方に語ってもらうというのは、すぐにでもできるはずです。まずは、自社の採用に協力してくれる社員の方を増やしていきましょう。


<プロフィール>
高村 一光
(たかむら・いっこう)
大学生限定のビジネスコミュニティ『仕事塾』代表
1994年生まれ。福岡中央高校・西南学院大学を卒業。2017年から21年9月まで人材大手企業のパーソルキャリア(株)にて、法人の採用支援コンサルタントとして勤務。退職後、前職で培った経験を基に開設したビジネスコミュニティ『仕事塾』を本格始動。現役の大学生が企業の新卒採用を支援する『学生人事』を展開し、ミスマッチをなくすために活動中。

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