令和の採用活動ノウハウ(9)中小企業が今からできる新卒採用
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地方の中小企業は、2024年卒採用戦線をどのように闘っていけばいいのでしょうか。(株)リクルートの研究機関・就職みらい研究所は、『就職白書2023』で以下のようなデータを出しています。
見てわかる通り、23年2月までに約20%の企業が内定出しをする予定と答えており、これは23年卒実績の12.2%に比べて大きく増加しています。本記事の執筆は4月ですので、すでに約60%の企業が内定を出していることになります。
私も地方中小企業の採用支援をしていますが、今からの時期の採用活動の考え方、そしてテクニックについて、まとめてみたいと思います。
(1)1名の応募で1名の決定を目指す『1/1採用』
24年卒の採用において、今年4月以降に取れる手法はそんなに多くありません。むしろ、就職活動をする学生が徐々に減少するため、多くの応募は期待できない状態です。ですので、採用活動自体の考え方を『応募を増やすためにいろいろと施策を行う』のではなく、『自社に合った1名にきてもらうためにどうすべきか』という考え方に変えましょう。
自社への入社後、どのような業務を担っていただきたいのか、その業務を行うにあたってどのような人柄・思考・コミュニケーション能力が必要なのかを明確にし、そのターゲット学生に響くような訴求を考える必要があります。
そのためには、自社で活躍している社員に改めてインタビューを実施してみて、『なぜ入社したのか』や『今どのようなやりがいをもっているか』『どのような知識・能力が必要になるか』などを考えてみると良いと思います。
(2)「この社員さんと一緒に働きたい」と思われる現場社員協力
また、中小企業ならではの採用活動のテクニックとしては、『現場社員による業務説明の面談』が有効です。大手企業では、先輩社員との面談があったとしても、その方と同じ部署になる可能性は極めて低いです。ですが、中小企業なら先輩社員は実際に入社後の部署で働いています。実際に今の就活生は、『社内の風通し』や『チームワーク』を重視する傾向にあるので、現場の社員から実際の業務現場のリアルを伝えてもらうことが良いでしょう。
最終的に「この社員さんと一緒に働きたい!」と思えるようなフランクな面談を意識していただきたいです。
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以上です。いかがでしたでしょうか。現場社員の協力により、「一緒に働きたい!」と思ってもらえる応募者が1名でも増え、皆さまの採用活動が無事に成功することを祈っています。
<プロフィール>
高村 一光 (たかむら・いっこう)
大学生限定のビジネスコミュニティ『仕事塾』代表
1994年生まれ。福岡中央高校・西南学院大学を卒業。2017年から21年9月まで人材大手企業のパーソルキャリア(株)にて、法人の採用支援コンサルタントとして勤務。退職後、前職で培った経験を基に開設したビジネスコミュニティ『仕事塾』を本格始動。現役の大学生が企業の新卒採用を支援する『学生人事』を展開し、ミスマッチをなくすために活動中。月刊誌 I・Bまちづくりに記事を書きませんか?
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