聖パトリックス・デー、4年ぶりに福岡市天神で開催

    12日、日本ケルト協会（福岡市博多区）は、アイルランドの祝日「セント・パトリックス・デー」に合わせて、新天町商店街でパレードと音楽イベントを開催した。コロナ禍で中止されていたが、4年ぶりの開催となった。参加者には疫病退散を願い、日本ケルト協会のオリジナルマスコットキャラクター「妖精アマビエ」の缶バッジが配布された。

　アイルランドは、同国の守護聖人であるセント・パトリック司教の命日である3月17日を祝祭日としている。パトリックはアイルランドに360を超える教会を建て、キリスト教の布教に尽力したことで知られ、カトリック教会や正教会など複数の宗派において聖人と認められている。

　「セント・パトリックス・デー」が近づくと、世界中で人々がシンボルカラーの緑色を身に着けてのイベントが行われている。日本においては、アイルランド大使館の協力で、東京・代々木公園で開催される「アイラブアイルランド フェスティバル」と表参道で行われる「セント・パトリックス・デー・パレード」がアジア最大規模といわれており、全国各地でさまざまなイベントが開催されている。

【近藤　将勝】