2024年07月26日( 金 )

「戦後最悪の日韓関係」の次は?

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日韓関係 イメージ    韓国のユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領が16日、来日した。国際会議などを除く単独での来日としては3代前のイ・ミョンバク(李明博)大統領以来12年ぶりの来日だ。国内では元徴用工問題を含めた懸案の解決や、日韓両政府の関係改善を期待する報道がみられる。また、本件は当事国以外の海外メディアでも大きく報じられており、ウクライナ戦争以降、世界的な安全保障上の緊張の高まりに対する東アジアでの象徴的な動きとして関心は高い。安全保障上の問題として、両国政府の関係改善はもちろん大切だ。

 ところで、本件に絡めてまたぞろマスメディアで聞くようになった文句がある。「戦後最悪の日韓関係」というやつだ。もちろん関係が悪いのは両政府であって、国民にはまったく関係のないことなのだが、「日韓」という政府なのだか、国全体なのだかを曖昧にする近代国家のレトリックによって、国民同士まで悪い関係であるかのように誘導する文句の垂れ流しに辟易していた。

 両国政府の関係というのは、おおよそ両国政府の事情であって、これまで仲たがいを演出するのがそれぞれの内政上都合が良く、マスメディアもその意向に沿ったキャッチフレーズを流布してきたわけだ。

 現状は、国際的な安全保障の上の緊張という好ましからざる状況下だが、「日韓関係」について次はどのような演出へマスメディアは舵を切るのだろうか。とりあえず、才女としてキム・ゴンヒ(金建希)夫人を持ち上げるのが無難か。

 それはともかく、両国政府間の関係がどっちに転んでも、北部九州は韓国に最も近い地の利を生かして、これまで通りつつがなく、韓国との商売にせっせといそしみ、コロナ禍明けに乗じて交流を深めればよい。博多・天神の界隈でも韓国人観光客の姿を多く見るようになった。外国でそれなりに解放感を感じている観光客の姿を見るのは、こちらも気分がよいものだ。

【寺村朋輝】

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