2024年05月09日( 木 )

MCTオイルをカップ麺に入れると容器が破損~国民生活センターが注意喚起

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 (独)国民生活センターは26日、発泡ポリスチレン製容器のカップ麺にMCTオイル(中鎖脂肪酸100%の油)やエゴマ油などを加えると、容器が変質して中身が漏れる恐れがあることから、商品に添付されている以外の油を使用しないように呼びかけた。

 これまでに一般消費者から、「即席カップ麺に湯とMCTオイルをほぼ同時に入れて食べようとしたところ、容器の底が抜け、足に湯がかかった」などの相談が寄せられている。

 同センターでは、カップ麺とMCTオイル、ココナッツオイル、エゴマ油、アマニ油を用いてテストを実施。発泡ポリスチレン製容器に沸騰した湯を550ml注いで3分後に、それぞれの油を1日摂取目安量または大さじ1杯(15ml)を加えた。その結果、MCTオイルでは、どちらの場合も容器の底などが数十秒で破損した。

 ココナッツオイル、エゴマ油、アマニ油では、容器の一部が変質したが、液漏れは確認されなかった。

商品テストの結果
商品テストの結果

 MCTオイルなどを加えると容器が変質する理由については、「文献が見当たらず、どういう仕組みなのかはわからない」(商品テスト部)という。

 同センターでは、「MCTオイルやエゴマ油などを発泡ポリスチレン製容器に加えると、容器が変質したり破損したりする。カップ麺の中身をほかの容器に移してから加えるようにしてほしい」と話している。

【木村 祐作】

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