2024年05月15日( 水 )

ラグジュアリーなまち・薬院4丁目

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シンボルストリート

 晴れた週末は福岡市動植物園に行く──それが福岡市民のゆっくりとした週末の過ごし方の1つだと、ベビーカーを押しながら浄水通りを歩いていた3人連れの親子に教えてもらった。浄水通りには、歩きたくなる魅力があるのかもしれない。

浄水通り
浄水通り

    福岡市動植物園に行くためには、大きく分けて自動車や西鉄バスのほか、福岡市地下鉄・薬院大通駅から歩く方法の3つの方法がある。そのいずれの場合でも通るのが、「浄水通り」だ。週末の浄水通りは動植物園に向かう人で賑わうが、浄水通りにはオシャレな路面店が建ち並んでいるので、その店々を楽しむのも、通りを歩く魅力の1つになっているようだ。今回取材した薬院4丁目は、その浄水通りをど真ん中に抱えるエリアである。

福岡市動植物園
福岡市動植物園

再開発で姿を変えたまち

 浄水通りはここ数年、多くの建物が建て替わった。かつては九州エネルギー館(2014年3月閉館)、メルパルクホール(07年3月閉館)、九電記念体育館(19年3月閉館)があったが、跡地には新築分譲マンション・グランドメゾン浄水ガーデンシティが建てられた。

 その他、浄水通3丁目の中央消防署平尾出張所も移転(20年8月)。跡地は、福岡市による売却が予定されている。売却は入札によって行われるが、こちらもグランドメゾンとなる可能性は小さくないだろう。福岡市において、「グランドメゾン」ブランドは確固たる地位を築いており、とくに大濠や浄水では一般販売される前に完売することも多い。

 取材した限りだが、浄水通りを歩いている人の多くは、地元住民ではなく来訪者が多かった。3名(2組)のみ、新しくできたマンションに越してきたという方に話が聞けたが、どちらも「うちは違うけど、周囲はお金持ちが多い」と話していたのが印象的だった。

【外部ライター・奥野 晃市】

中央消防署平尾出張所の移転

旧中央消防署平尾出張所
旧中央消防署平尾出張所

    高島宗一郎・福岡市長によると、中央消防署平尾出張所移転は「天神ビッグバンや博多コネクティッドで100年に一度というような都心部機能のアップデートを進めているなかで、安全安心の向上に向けて計画してきたもの」とのこと。浄水通3丁目から移転先の平尾2丁目までは、約1.5kmとそれほど距離はないのだが、接道する通りに異なる点がある。旧平尾出張所が面していた浄水通りは片側1車線で、平日の朝と週末の一部の時間には渋滞しやすい。一方の移転先は高宮通りに面しており、こちらも交通量は多いものの、片側2車線あるため、通行がしやすくなった。

浄水通りに対するイメージ調査

 浄水通りで買いものをする人や通行人に声をかけて、浄水通りのイメージについて、老若男女問わず30名に聞いてみた。(複数回答)

【ポジティブなイメージ】
オシャレなまち…21人
動物園に続く道…9人
治安が良い…8人
緑が多い…6人
おしゃれでこだわりのある店が多い…3人
浄水通り入口に交番があるから安心感がある…2人
夜中静か…2人

【ネガティブなイメージ】
(月極)駐車場が少ない…8人
スーパーが少なく日用品の買い物が困る…3人
コインパーキングが少ない…2人
朝、浄水通りが渋滞する…1人

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