2024年04月20日( 土 )

西部ガス酒見社長 お客様価値を高める秘訣を語る

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西部ガス(株) 酒見 俊夫 社長<

西部ガス(株) 酒見 俊夫 社長

 西部ガスの酒見俊夫社長は9月10日、(財)九州生産性本部が主催する、経営トップを囲む「朝食懇談会」で卓話を行った。
 西部ガスの都市ガス供給戸数は110万8,000戸。福岡地区の約54万戸を始め北九州、長崎、佐世保、熊本にも供給する。酒見氏は電力・ガスの完全自由化が目前に迫るなどエネルギー業界の環境が急変していることを指摘。「総合エネルギーサービス企業グループ」へ向けた事業展開を行っていることを披露した。

 天然ガスは、環境への負荷軽減や安定した供給力などから重要度が年々増している。西部ガスは従来2カ所からなっていたLNG基地を統合し11月に「ひびきLNG基地」を竣工。従来の5倍の貯蔵能力を保有する規模を実現した。また、目前に迫った電力小売り全面自由化に備え今年4月新たに電力企画部を発足。太陽光発電、天然ガス火力発電事業への本格的にも取り組んでいる。また、グループで住宅関連事業や食関連、介護、スポーツ・健康施設など暮らしに関わる事業も行っており「お客様価値」を追求していることも合わせて伝えられた。

 酒見氏が強調するのは「お客様価値を大事にする」経営方針。質疑応答で野球部の発足経緯と短期間での競合チームへ育成した手法について問われると、「お客様価値」のためには「従業員価値」、「取引先価値」が重要なことを説明。若手社員からの要望に応えるかたちで発足させたことが報告された。参加者は日ごろ知る機会のすくない同社の詳細な事業に感嘆の声をあげた。

【鹿島 譲二】

 

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