松尾・自民党福岡県議団会長、就任祝賀会に1,100人が集う
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福岡9区に言及
2日夕、福岡市博多区のホテルオークラ・平安の間で、自由民主党(以下、自民党)福岡県議団会長に就任した松尾統章氏の祝賀会が開かれた。
会には、服部誠太郎・福岡県知事をはじめ福岡県政関係者を中心に国政や財界など幅広い分野から1,100人が来場したが、発起人に名を連ねている麻生太郎・自民党副総裁は、公務を理由に欠席した。
北九州市八幡西区選出の松尾氏は、1999年4月の福岡県議会議員選挙で、県議であった父・剛健氏の後を継ぎ、26歳で初当選した。2003年、30歳で警察常任委員長に就任し、不祥事が相次いだ福岡県警の組織改革に取り組んだことが評価された。13年、第63代福岡県議会議長に就任。以後、自民党県連政務調査会長、同党県議団政策審議会長、同党県連幹事長などを歴任している。今年4月、改選後の議員総会において同党県議団会長に就任した。
祝賀会では、地元財界や各種団体などから名を連ねた多数の発起人が、会場のスクリーンで紹介された。
発起人を代表してアジア獣医師会連合(FAVA)会長、自民党県連常任相談役を務める蔵内勇夫氏が挨拶を行った。挨拶に先立ち、司会より、アクロス福岡に開設されたFAVAのワンヘルス福岡オフィス初代所長に就任したことが紹介された。
蔵内氏は「松尾会長は、私の息子のような存在」と述べ、「彼のお父さん(剛健氏)は同期だったが、急逝した。彼は被選挙権の年齢ぎりぎりで当選し、今日に至る」と労った。また、現在、全国の注目を集める福岡9区・10区の支部長選出について言及し「彼は苦労しているが、どういう判断を下すか、黙ってみておこうと思う」と述べた。
二元代表制の重要性
来賓として服部誠太郎・福岡県知事も登壇。久留米市などを襲った豪雨災害の復旧に関しても言及し「松尾会長・原口(剣生)県連会長の要望・提言をしっかりと受け止めさせていただいた。岸田首相の視察にも同行し、激甚災害指定を要請したが、その日のうちに内閣府から激甚災害採択の見込みの通知をいただいた。復旧・復興に大きな後押しとなる」と、自民党県連および県議団の後押しを受け、迅速に災害復旧が進められることに感謝の言葉を述べた。
一方で「自民党県議団は単独過半数を確保しているが、行政と議会は二元代表制であり、県民のための施策を進めていくためには、県知事と、県議会は適切な緊張関係が必要であり、信頼の上に立って手を携えて取り組みを進めていく必要がある」とも述べた。
県議会当選同期である大家敏志・参議院議員は、「鉄の結束とか、泣く子も黙るとか日本中でもっとも強力といわれる県議団の会長であるから、プレッシャーもあると思うが、豊かな人間性と明るさでこれまでと一味も二味も違う県議団をつくっていただけると確信している」と激励を述べた。
松尾氏は挨拶で「初当選した24年前、当時、自民党県議団は大きく2つの派閥に分かれて、会派には重苦しい空気が漂っていた。自民党県議団は、権力闘争の歴史であるといわれてきた。見事に1つにまとめたのは、蔵内勇夫会長である」と称賛し「自民党県議団は、単独過半数となったが、大変大きな力だからこそ、謙虚にして奢らず。その精神で会派運営を行っていきたい」と決意を述べた。
【近藤 将勝】
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