冷凍冷蔵設備に係る全工程を自社一貫で完結 「流石板倉」にかける想い
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板倉冷機工業(株)
自社で冷凍冷蔵設備の開発へ
板倉冷機工業(株)は、空調設備会社に勤務していた現代表・板倉勉氏が冷凍・冷蔵などの設備工事を目的に1971年に創業したのが始まり。その後75年2月に法人化し、今年で創業50周年を迎える。現在は福岡市内に工場、倉庫を構え、主要資材の一括在庫から高所作業車までを保有。自社で冷凍・冷蔵設備の製造から施工、アフターフォローまでをすべて一貫して行うことができる。
業務フローのなかでも目を引くのが遠隔監視システムを使用したアフターフォローだ。施工後も、万一の機器トラブルなどに対応すべく、同社では24時間365日監視をしており、顧客の財産となる庫内の商品を守っている。
また、オリジナルの冷凍・冷蔵設備の開発も手がけている。1つは冷却器「ハイスピードデフロストシステム」。一般的に霜の発生予測は非常に難しい。しかし、このシステムではその着霜を自動制御することを可能にし、機械の安定化、庫内商品の担保を実現。省エネ化、庫内商品の鮮度・品質の向上に寄与している。
もう1つは冷凍庫「フリーズウィン」。冷凍して食品を長期保存する際、食品の細胞が破壊されることによる品質の低下は大きな課題となっている。このシステムでは急速冷凍に加え、細胞を振動させることでギリギリまで凍結させない独自技術を駆使しており、冷凍後も品質を保ったまま保存することが可能となっている。
これらの商品はどちらも「お客さんの困りごと」を解消したいという思いから生まれたもの。同社は「求められるところであれば、どこでも」という考えのもと、九州のみならず関東圏まで広く需要に対応している。
顧客満足創出は従業員から
広いエリアをカバーするには多くの人手が必要だ。しかし昨今ではさまざまな業種で人手不足が散見されるなど、求職者の「売り手市場」となっており、企業も採用には苦戦する。そのようななか同社は、2023年度で営業職2名、中途採用者1名、高校卒業の新卒3名を採用している。
同社は現在約40名の従業員が在籍しているが、社内教育の手厚さは折り紙付きだ。本社のほか、福岡市早良区、福岡市南区にそれぞれ研修センターを設置し、社内研修を随時行っている。代表の板倉氏は「家族を裕福にすることが私の使命。笑顔で、安心して働ける環境があればこそ、お客さまへいい仕事が提供できる」と話す。
顧客の声に真摯に向き合いながら日々レベルアップする同社は「流石板倉」を企業理念に掲げ、関わっているすべての人々に満足を届け、信頼を重ねていく。
【立野 夏海】
<COMPANY INFORMATION>
板倉冷機工業(株)
代 表:板倉 勉
所在地:福岡市城南区七隈6-6-6
設 立:1975年2月
資本金: 2,500万円
TEL:092-801-1212
URL:https://itakurareiki.co.jp法人名
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